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40代後半からのキャリアを考える


フルリモート勤務となり実家に戻ってきて3年目となりました。
20年以上ぶりの両親との同居生活を通していろいろと見えて来たことから自分の老後を考えるようになりました。ここでは備忘の意味も込めてそのことをまとめておこうと思います

40代後半からのキャリアを考えるようになったきっかけ

いつの間にか両親も年を取り

私が上京してきた頃は両親はまだ50代でした。
その為、私の中の両親は50代で止まっていました。そうはいっても、長い休みが取れると帰省をしており、年に数回は実際に会っておりましたので60代、70代の両親も見ております。ただ、年に数回、それも、たった数日間一つ屋根の下で暮らす程度ですので、大きな変化に気づくこともなく、耳が遠くなったかな?白髪が増えたかな?膝や腰が曲がってきたかな?など見た目の変化くらいしか意識していませんでした。
それが、四六時中一緒に暮らすようになり、親の生活が見えることで、見た目以外の変化も目に入るようになりました。

両親の友達や親せきを通して見えて来た、元気な人とそうじゃない人の違い

その変化の中で特に興味を持ったのが、ボケる人とボケない人の違いでした。
親せき、親の友達など、一般的に高齢者と言われる方々を見ていると、
80代90代でも生命力がみなぎり頭脳明晰な人もいれば、60代でも認知に支障が出てきている方もおり、年齢は関係ないようです。
前者の方々は、趣味や友達との集まりに毎日忙しく飛び回られて自分なんかよりも全然活力が漲っていらっしゃるように見受けられます。

この違いはどこから生まれるのか、気になり後者の方々の昔や今の生活を振り返ってみたところ下記のような傾向が見えてきました。

  • 若い時(ここでは50代、60代をいう)は仕事一本で娯楽や友達との交流が少なかった(自営業の方など)

  • 仕事を辞めて趣味もなく地域とのかかわりも薄く、外に出る機会が無い

  • 家族にも先立たれ、子供も独立し、1人誰も居ない家の中で孤独に生活している

その結果、下記のような状況になっている様に見えました。

・ 他人との交流が無くなる
・ 世間と切り離される
・ 生活に刺激が無くなる
・ 自分の存在価値を見失う
・ 生活に、ワクワクがなくなる

そうならない為には

さて、ここで自分に目をやってみると、わたしは明らかに後者に属している人間だという自負ががあります。
実際に、土日も仕事したり、仕事に関係する本を読んだり生活が「仕事」で成り立っています。このままでは、引退後明らかに「虚無感」に飲み込まれるに違いありません。
さすがに、それはヤバいと思い、そうならない為にはどうしたらいいのか考えてみました。
そこで導き出された回答がこちらです。

  • やりがいを持って死ぬまで続けられるような仕事を見つける。

  • それも、生活の為にお金を稼ぐ事を目的としたような仕事ではない方が良い。

  • その為には、今から(40代中盤)取り組む必要がある。

結局仕事かいといった感じですが。。。

40代後半からのキャリアを考える

高齢者になってからの働き方を考える

・定年後も働ける(フルタイムではなく、週3日1日6時間)スキルを身につけておくことに重点を置く。
・それも自分がワクワクできるもの。(趣味の延長線でも◎)
・老体に左右されない物(目が見えない、聞こえない、関節が居たくて動けない、病気を抱える等)

現役世代との差別化が必要

高齢者になってから働く際に、ライバルとなるのは現役世代です。今で40代からの転職などど、言われ始めましたが、ほんの10年前は40歳以上の転職なんて不可能と言われていました。(私はそう聞かされていました)
つい最近までこうだったのですから、20年後60代での転職(この年だと再就職ですかね?)はまだまだ厳しいと思われます。
とはいえ、働くには仕事をGETする必要があります。そのためには、若者との差別化が必要になります。
そこで考えた、差別化になりうるものがこちらです。

  • 経験からしか身につかないもの(知見や感覚)

  • 交友関係

如何でしょう、若者には体力や頭の回転、最新の知識、ではかなわないと思うので、そうなると考えられるのはこのようなものではないでしょうか?

ちなみに、これを考えるうえで悩んだのがこちら、「過去の実績」です。
過去何をやったかは仕事を受けるうえでは大切ですが、30代の脂がのった頃の実績をあげられても、40年前と比べるとパフォーマンスも落ちているだろうし、そもそも時代背景も変わっているので同じことが通じるとは思えない。とはいえ、仕事をお願いする側からすると、どんな経験をしてきたのかが分からないとお願いしにくいという面もあると思われます。

見えて来た望ましい定年後の働き方。

自分の老後を考えても、体力的に週5勤務、1日8時間勤務は難しそう。
体力もそうですが、精神的にも持たなそうですし、欲を言えばもう少しのんびり自分の時間も大切にしながら生きていきたいという思いもあります。
そこで、見えて来た私が望む老後の働き方はこちらです。

  • 自分で時間調整が可能な働き方(独立・フリーランス)

  • シルバー人材のような高齢者専用の組織(高齢者専用派遣会社)

つながった、ドナルド・E・スーパー博士(Donald.E.Supe)が提唱したライフキャリアレインボー

少し話が飛びますが、40代前半になりこれからのキャリアを考える時、「この知識を身に着ける」、「この経験をする」など掲げては見るもののなんか腹落ちしない気持ちがありました。
 今回40代後半からのキャリアを考えてみて、何故腹落ちしないのか少しわかったような気がします。
それは、20代、30代と同じようにキャリアを考えていたからです。
この年になりキャリアを考えるときはただただ成長を望むのではなく、人生の時間軸に合わせて考える必要があることに気づきました。
 そこで、思い出したのがドナルド・E・スーパー博士(Donald.E.Supe)が提唱したライフキャリアレインボーでした。スーパー博士は、キャリアという言葉を単なる仕事として捉えるのでなく、人生全般と捉える考え方(ライフ・キャリア)をキャリア理論に導入しました。
そして、ライフキャリアレインボーには、5つの時間軸(ライフステージ)が存在します。
・成長期(0〜15歳)
・探索期(15〜25歳)
・確立期(25〜45歳)
・維持期(45〜65歳)
・解放期/下降期(65歳〜)

ちなみに、私がこれから向かえる第四期:維持段階(45 歳から 65 歳)は、この様に言われています。

確立した地位を維持し、さらに新たな知識やスキルを身につけその役割と責任を果たす段階。キャリア上の成功を果たすことができれば、自己実現の段階となる。この時期の最後には退職後のライフ・キャリア計画を立てる。

まさに、退職後のライフ・キャリア計画を立てる!!とありました。スーパー博士恐るべし。掌の上で転がされているような感じです。

維持期を迎えるにあたって

維持期を迎えるにあたり、40代後半からのキャリアを考える際は、まずは、退職後のライフキャリアをしっかり描くことが大切だと分かりました。

あとがき

義務教育ではみんなと一緒が美徳とされ、少しでも個性を出して人と違うことをすると社会不適合因子をみなされ人間失格印を押されていましたが、結局、世の中を生きていくうえで大切なのは、「人と違う個性」なのではないでしょうか。
この年になり、それに気づいた、何の個性もない40代半ばの中年男性のこれからやいかに!?


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