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身近なことをすこしだけ変える

そろそろ、身近なことをすこしだけ変えることについて話したい。

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多様性の科学という本を何周か読んでいる。こちら。

この本に以下のようなことが書いてあった。

・2010年にある経済学者がある企業の従業員の生産性や離職率の違いを分ける要因を調査した。
・データは5万人分あったが採用時の評価結果からは従業員のパフォーマンスの質や離職率についてヒントになるものを見つけられなかった。
・だが、試しに従業員がメインで利用しているブラウザを調べてみると、FireFox、Chrome、Internet Explorer、SafariのうちFireFoxとChromeを使うヒトはInternet Explorer、Safariを使うヒトより勤続年数が15%長く、欠勤日数も19%少ないことが分かった。

ポイントはInternet Explorer、Safariは最初からインストールされているブラウザだがFireFoxやChromeは自分で選んでインストールする必要があること。どのブラウザがいいか自分で探して選んだ結果ということだ。

問題はブラウザそのものではなく、FireFoxやChromeを選択した従業員心理傾向の違いである。目の前の世界(現状)をあるがままに受け入れるヒトがいる一方で、世界は変えられるものだと考えるヒトもいて、彼らは常になにかいい方法はないかと模索し、あれば実践する。

ということらしい。

生産性や離職率を調査するためにさまざまな軸で調査をすすめたが、一番結果が現れたのが「使っているブラウザ」だったというオチ。おもしろい。

くわえていうと、この「ある企業」はコールセンターを主の業務で扱っており、マニュアル通りのユーザ対応をするタイプとユーザへの対応を自分で考えて改良していくタイプがこのブラウザ選択と関連していそうだ。もちろん、使っているブラウザで「あるがままを受け入れる人」か「世界を変えられるものだと思っている人」かを判断すべきではないし、そもそもどっちのタイプだろうとそれぞれの良さがあるし、PCに強いヒトはいろんなブラウザを試したりするだろう。

ただ、当たり前に過ごしている毎日のちょっとしたことに気づいて変えていくのは楽しい。

最近、数年通っている家から会社への通勤ルートを少しだけ変えてみた。
地図上だと最短距離だとおもっていた通勤ルートが朝の交通状況に応じて、今まで通っていない道で進むと少しだけ早く通勤できることに気づいた。

当たり前に身を委ねつつ、当たり前をちょっと変えてみる。
ちょっとした分かれ道は日常に溢れている。
現状否定をちらっとぶらっとやってみる。

なにとぞ。

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