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「営業」という仕事で幸せを得る ~人生に奇跡を起こす営業のやり方~

 今回は、営業という仕事を通して人間的な幸せを得るためにどうしたらいいかを追求した本、「人生に奇跡を起こす営業のやり方」を紹介します。

 本書は、「営業」という仕事を通して人間的な成長と幸福を得るための思考、行動を追求した本です。田村氏が自身のキリンビール営業マン時代の実践例を掘り下げ、田口氏が東洋思想でそれを紐解いていくといった内容です。

〇受け身の状態で営業するのはとてつもなく苦しい

 田口氏は、「営業という仕事はとてつもなく苦しいが、とてつもない喜びがある」と述べています。

 しかし実際のところ、しんどい思いのみをしている営業マンは多いと思います。私もそうです。なぜならば、完全に受け身の状態だからです。

言われた数字を言われたとおりに追いかける

達成できない

怒られる

 「上から課されたこと」を追いかけていると、上記のようなループにはまってしまいます。

〇営業を通して喜びを得るには?

 さて、営業という仕事でとてつもない喜びを得るにはどうしたら良いのでしょうか?

・主体性
自分で考えて行動する→お客様が「自分のために考えてくれている」と感じる→お客様と関係ができてくる→数字もついてくる
・「お客様のため」になることを考える
お客様の要望が聞けるようになる→叶える→お客様にファンになってもらう
・自分の足で立つ
当事者意識を持つ→会社の問題が自分の問題となる→自分で真剣に考えるようになる
・「利他」の考えを持つ
「利他」で行動する→お客様に感謝される→「自利」につながる

 本書には他にも、自分の行動を変えるための意識、「心の置き場」が書かれていますが、印象に残ったところを挙げるとこんなところです。

 「当たり前のことじゃないか」と思う方々は多いと思いますが、それが素直に行動に結びついているか顧みるとそうでもないなと思いました。

 組織に素晴らしい理念やビジョンがあって、それに基づいて上からの指示が出て、それをこなすように行動する。

 しかしそれだけでは受け身の状態です。

 現場での活動を徹底して行い、どうすれば目指す状態にすることができるのか主体的に考え、工夫して行動していく。そうすると結果が出てきて営業という仕事が楽しくなっていくのではないでしょうか。

〇「営業」を通して人間的な幸せを得ることができる

 営業という仕事は、非常に論理性の高い仕事で、インテリジェンスに溢れた仕事ですが、それだけではないとしています。

 それに加えて、精神性が加味されます。人間の半分は精神です。

 小手先のノウハウを学んで数字を稼いでいくだけでは、つらくなるばかりです。「心の置き場」を変えると、営業という仕事が全く違うものに見えてくるとのことです。

 大事なことは、

「理念に向かって挑戦して、前に進み続ける精神」

「自分たちで必ず実現するんだ」という自立自存の精神

とのことです。

 その精神により行動していくと、

 「自分に求められていること」「それを実現するための基本活動」が見えてきます。

 ひいては、「自分のあるべき姿」「自分の存在価値」

がなんなのか、目指すものができてきます。

 それにより、知識や行動がどんどん出てきて、大きな困難も乗り越えられるようになります。

 その結果お客様に喜んでいただくと、営業も喜びを得ることができ、「もっと頑張ろう」という気持ちになり、仕事が楽しくて仕方なくなってくるとのことです。

 さて、営業という仕事は、とてつもなく苦しい修行のような部分もありますが、それを突き抜ければとてつもない幸せを得ることができ、そのチャンスはあらゆる人々の目の前にあります。

 私自身まだペーペーの営業マンですので、内容を自分に落とし込めていない感満載ですが、とりあえず整理してみました。

 ここから先、私に何が必要か、何をしたらよいかは、現場で徹底的に行動していかなければ見えてこないのでしょう!

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