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「わたしと岩手の研究所2021」参加学生レポート

 今年の6月からスタートした、「わたしと岩手の研究所2021」。3回目の開催となる今年度は、全部で17人の大学生の方にご参加いただき、無事終えることができました。
 今回は、「わたしと岩手の研究所2021」にご参加いただいた大学生の声を、お届けしたいと思います。

 「わたしと岩手の研究所2021」では、花巻市の「ゲストハウスmeinn」、一関市の「金山棚田playfarm」、西和賀町の「西和賀高校魅力化」の3つのゼミに分かれて活動しました!詳しい活動内容は、以下の記事でご紹介しています↓↓

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大学生の参加後の声

Q.ゼミの中で特に印象に残っている活動とその理由は?

  • 実際に現地に行って、花巻の魅力を体感したこと。特にガラス工房に行って、グラスのデザインをしたこと。(花巻ゼミ)
    理由:実際に自分の目で見ないと気づけなかった魅力がたくさんあり、ワクワクしながらフィールドワークができました。

  • アイディア出し(一関ゼミ)
    理由:ブレストが得意なので、ブレストできたことが楽しかったです。地域資源と関わる人の2点がそろえば様々な盛り上げ方ができるんだなと感じました

  • 実際に西和賀町教育委員会の方に提言できたこと。(西和賀ゼミ)
    理由:案を考えることはよくありますが、それを提案しフィードバックをいただくということは、学生という立場ではなかなか経験しえないものだと思うからです。

 各ゼミそれぞれにメインの活動がありましたが、やはりそれらが印象に残っていると回答していただいた方が多かったです!


Q.活動の中で楽しかったことを教えてください!

  • みんなで行くところを話し合っているときが楽しかった(花巻ゼミ)

  • 活動を通して、違う学部・大学の先輩と交流できたこと。とてもいい刺激になった(一関ゼミ)

  • 宮城県内の様々な学部・学科の大学生が集まり、西和賀高校魅力化に関してお互いの意見を交わすことができたこと(西和賀ゼミ)

 違う大学・学部の人たちと関わり話し合いをすることは、実はそれほど多くありません。新しい出会いや人脈によって、活動が楽しいものになったようで、良かったです!

Q.活動の中で苦労したこと、難しかったことがあれば教えてください!

  • 調査場所の見当をつけること。ネットに載っていない穴場を見つけるのは難しい。(花巻ゼミ)

  • 自然は発想の自由度が高い分、実現は難しいと思った。棚田キャンプ(一泊)したかった…!(一関ゼミ)

  • フィールドワークがオンラインだったため、西和賀高校や西和賀町の雰囲気を感じることが難しく、西和賀町独自の魅力の発見に苦労した。(西和賀ゼミ)

 今年の取り組みでは、新型コロナウイルスの影響で本来行う予定だった現地調査が中止や延期になった部分があります。難しいこともあったと思いますが、その中でも参加大学生にはしっかりと成果を出していただきました!

Q.このプログラムに参加して、岩手や地域活性化などについて感じた、考えた、気づいたことがあれば教えてください!

  • 歩いて隠れ家的な良いところを見つけるワクワク感がとても楽しく、そういう感覚をゲストハウスに訪れる人々も体験してほしいなと感じました。(花巻ゼミ)

  • その土地に住んでいるからわかる魅力というのが沢山あると思いますが、それを見るためにわざわざ人が来るかと言われたら難しいと思います。棚田もすごく良いところだけど、人に見せるためには環境の整備が必要なように、地域の良いところに任せるのではなく、それを人の手によってどう活かすかが求められていて、簡単ではないと思いました。(一関ゼミ)

  • 少子高齢化は今後も急速に進み、地方だけでなく都市部でも重大な課題となると考えられています。岩手県内でも沿岸地域をはじめとする多くの高校で定員割れが起きている状態です。地域資源を活かし、全国の学生がここで学生生活を送りたいと思えるような学校の魅力化を迅速に行い、全国、更には世界から学生を集める必要があると感じました。(西和賀ゼミ)

 3つのゼミはテーマがそれぞれ異なりますが、このプログラムを通して、いろいろなことを考え、新たな気づきを持っていただけたようです。学んだことについては、以下で伺っています。↓↓

Q.このプログラムを通して学んだことのシェアをお願いします!

  • 主体的に行動しなければ自分も街も変わらないということです!地域は文献を読むだけではなく、実際に訪れて歩いてみなければ分からないことが溢れていると思います!(花巻ゼミ)

  • 私は化学を学んでいて、活動を始める前は地域活性化という分野は自分の対象外であると思っていたが、活動を通して現実の問題、課題は一つの分野から成り立っているのではなく、さまざまな分野から成り立っていることがわかった。そのため、これからも文理で物事を区別することなく、幅広く教養を深めていきたい。(一関ゼミ)

  • 実現可能性を考慮し、提案を考えることが大切だということを学びました。ただ案を考えるだけなら簡単ですが、提案をする相手の方がどういう現状なのかをしっかり考慮していきたいと思います。(西和賀ゼミ)

 「ただ考えるだけにならないように、実際に現地に行ってみる・相手の現状を考慮する」など、改めて大切なことに気づいたと回答していただいた方が多くいらっしゃいました。また、自分の分野が「地域」という分野とも絡んでいることに気づいていただけた方もいたようです!

Q.今後やってみたいこと(挑戦してみたいこと。行ってみたい・食べてみたいことなど)があれば教えてください!

  • 今回体験したことを、友達などにシェアして、また行ってみたいです。そして他の地域でも同じようなフィールドワークをしたいです。(花巻ゼミ)

  • ツアーを組む。魅力や背景をについて知ることが出来たので、伝えたり他の人を巻き込んでもっと広げていきたいなと思います。(一関ゼミ)

  • 実際に西和賀町を訪れ、自然や食べ物、温泉を満喫したい。参加していく過程で町には旅館が複数あると分かったため宿泊するか、またはキャンプ等の施設があれば活用して自然やその土地ならではの施設を肌で感じたい。(西和賀ゼミ)

 多くの方が、「友人や家族にシェアしたい」「伝えたい」と回答してくれました。一番できる「身近なこと」は、このプログラムを伝えることですね!

Q.これから岩手とどんな関わりができそうですか?

  • 観光やドライブなど、岩手県外に足が向きがちだったが、岩手県内の面白味に気づけたのでもっと散策したい。(花巻ゼミ)

  • 今後も金山棚田でお手伝いにぜひ行きたいと思います。また私の研究しているブランディングやパッケージデザインのことで関わりしろを作りたいなとも思います。 一関には初めて来ましたが中心部でも空気が美味しくて懐かしい感じがしたし、すごく落ち着く場所ですから、今後も関わっていきたいです。(一関ゼミ)

  • 例えばテレビで「西和賀町」という単語が出たとき、その単語から派生してこの活動のことや西和賀町のことをその場にいる人たちにシェアできればいいなと思いました! 身近なところから、今回体感した岩手の魅力を伝えていければと思います!(西和賀ゼミ)

 「自分の得意分野と絡めて、さらに深く関わりたい」といった関わり方から、「西和賀町という言葉を聞いたら、それを周りの人にもシェアしたい」という関わり方まで、身近にできるところから、深い関わりまで、多くの関わり方を考えていただきました!

おわりに

 今年の「わたしと岩手の研究所2021」は、一関市・花巻市・西和賀町の関わり先に宮城県の大学生が関わり、それぞれの課題に向けた解決策を考えてきました。その内容だけではなく、このプログラムから、多くのことを学んでいただけた、気づいていただけたことを、運営としてもうれしく思います。今後も、大学生と岩手との関わりをサポートしていきたいと思います!
 また、「わたしと岩手の研究所、面白そうだな。」と思ったそこのあなた!ぜひ、「岩手県のおもしろいところ」をインターネットやSNSで調べてみてください。あなたの関わりを、お待ちしています!


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