岩手医科大学 医学部学士編入試験①

今回は学科試験についてお伝えします。
岩手医科大学学士編入では1次試験として学科試験①、学科試験②、小論文が行われますが、今回は学科試験①②についてになります。

学科試験①は大学の受験要項にも書かれている通り、生命科学全般(一般教養、細胞生物学、解剖学、生理学、生化学、病理学総論、細菌学、免疫学)から出題されます。今後、科目ごとに勉強法等を説明していくつもりですが、まず全科目に共通する事をお伝えしたいと思います。

①試験は医科CBTに毛の生えたレベルである
内容については各々の歯学部で「習ったことのあるもの」が殆どです。
ただ、「習ったことがあるもの」とは言っても理解しているかは別であり、
受験生の多数にとって、基礎医学の再勉強が必要になると思います。(少なくとも私はそうでした。)科目ごとの勉強法については後日お伝えします。
②岩手医科大学学士編入受験者にとって一番やるべきなのは「QB CBT」である
QB CBT vol.1とvol.2~5の各臓器の解剖学分野はまず必ずやって下さい。問題がそのまま出ることはありませんが、医学の試験である限り、問われる内容は必ず決まってきます。何故ならQB CBTに出ているような基礎医学の普遍的な事実は、どの医学部内の試験でも問いたくなるような内容だからです。それは岩手医科大学であっても勿論同じです。よってQB CBTに出ていることと、その周辺知識をマスターできれば必ず合格圏内に入ることができます。
私は、まずQB CBT で問われていることを基に勉強を進め、本番では8割〜9割ぐらいの正答率であったと自負しています。
③勉強する上で完全独学は危険である。
歯科医師国家試験の勉強では主に大学の授業や参考書で対策をとっていたと思いますが、医学生のとっての国試対策は大学の授業ではなく、予備校です。各種予備校(MECやTECOM)はオンライン上のCBT対策講座を開講しており、効率よく問われるところを説明してくれます。医学生でなくても授業は受けることができます。見極める事が出来る方であれば不要かもしれませんが、少なくとも私は、独学では基礎医学についてどこまで深くやれば良いのか分からなくなりました。
莫大な量の基礎医学の海を1人で泳ぎ切ろうとするのは自殺行為であると私は考えます。
④試験レベルの上限は常に医師国家試験以下である。
これは特にvol.2~4の臨床医学の解剖学分野の話になりますが、全般に通用しますので、こちらにも記載します。
生化学や生理学などの知識も付けていく中で、全身の骨、筋を覚え切るのは多くの方にとって不可能です。編入試験において出題数も少ないため、コストパフォーマンスが悪すぎます。解剖学は国家試験に出ている内容とその周辺を最上限として、深入りしないのが賢明です。私は編入試験を複数回受験していますが、国家試験を超えた解剖学の問題がでた記憶はありません。

今回はここまでになります。
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