『 AI上司 』とは何者か？
あなたの活躍、8割的中 AI上司は知っている
データの世紀 理解者はキカイ（1）「見える化」の代償も
■ 記事
悩みを聞いてもらう相手は家族や友人、職場の先輩というのは過去の話になるかもしれない。表情や声などから、個人の内面すら読み取るデータ技術が登場する。あなたのことをあなた以上に知り、会社では生産性の向上、私生活では人生相談に一役買う。「理解者はキカイ」になる時、私たちは何を見るのか。･･･略･･･
京浜商事（横浜市）は、各社員の内面を「見える化」する独特の人材評価システムを使う。アルゴリズムで顔を解析し「行動力」「責任感」「安定性」など12項目を評価する。（記事より）
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note内でも話題になっていた日経「データの世紀」の連載が始まっていました。新シリーズのテーマは「理解者はキカイ」だそうです。
「理解者はキカイ」「AI上司」という用語は、またインパクトがありますね。記事を読み終えて、ふとこんな妄想をしました。
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■「勝手に妄想」世にも奇妙な物語 ～ ＡＩ採用 ～
今や採用、人事評価といえば、AIに基づく「顔」と「声」分析が主流になった。当初は、あくまで補完的な位置づけだったが、あまりの正確性にほとんどの企業がＡＩ分析にのみ、頼るようになった。
大学生の自己投資は、資格勉強ではなく「就活顔」塾、「就活声」塾に通う。ジムでは、身体よりも表情筋を鍛えるブーム。自宅に帰ればスマホやAI搭載の鏡の前で、今日の体調や印象度、幸福指数などを確認。より評価されるためにどんな行動をすべきかのアドバイズを受ける。
高等学校や大学においても、「顔」「声」のAI面接が導入された。幼児教育では、従来の英語、プログラミングを超す勢いで「表情塾」が人気に。「なりたい顔」ランキングも今や赤ちゃんから始まり「表情」も教育の１つとなった。学力とともに表情の格差問題も深刻化。
「見て。平成の時だって。この表情で採用されたって、凄い時代だね。」
「この表情で、この大学入れたんだ。」
大手企業には、皆同じ表情で、同じ声の人材が集まっていた。
（カットアウト）
タモリさん「あなたの会社は、どうですか？」
タモリさんＢ「どうですか？」
タモリさんＣ「どうですか？」
ぞろぞろぞろ･･･
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■ 妄想してみて･･･
すみません。放送事故レベルでつまらない妄想でした。センスも無ければ、頭も固い。下書きのままお蔵入りかな？なんて思っていたのですが、ふとこう考えました。なぜ面白くないのか？
単純に、そこまで奇妙ではないからです。
誇張して「世にも奇妙な物語」風に書いたけれど、（悪い意味じゃなく）昔から表情や声を鍛える塾はある。就活も、同じリクルートスーツ、髪型、準備。幼児教育においても、いかにレールを敷いてあげるか。
奇妙な物語風に書いたことが、よくよく考えたら現代社会に当てはまっています。なんだかそう考えると、AI上司導入へのハードルは思った以上に低い状況なのかもしれません。
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内面の変化が表情や声に現われる。それをAIが読み解く。この段階までは「技術の進歩って凄いな～」という感想です。
車でもAIが脇見運転を検知したり、運転手の視線を把握することで自然な会話が成立するシステムが公開されたそうです。
私は、AIをツールとして活用しているのであれば、違和感よりも単純に「すごいな～」という感想が勝ちます。
しかし、例えば、よりよい評価のために「AI上司」へのゴマすりで、表情ばかりを鍛えるなど指標に影響あるものを伸ばそうという風潮になれば、奇妙な世界になるのかもしれません。もちろん表情や声を磨くことで心も磨かれるという発想は分かります。その発想ではなく、ゴールにAIの指標があり、それを目指して行動するようになったら･･･ということです。これが当たり前になったら、AIはツールではなく、やはり人を支配するものになるのでは、と。
記事の最後の久木田先生の言葉が一番しっくりきました。
「キカイが進化するほど、人の悩みも深くなる」。名古屋大学の久木田水生准教授は予見する。新しき理解者は選択肢を増やしてくれるが、私たちにはまた別の悩みが見えてくる。データの世紀は可能性を広げる分、人が果たす役割も増す。（記事より）
「キカイが進化するほど、人の悩みも深くなる」。人がどこまで活用するか。
タモリさん風「行き過ぎた場合には、奇妙な世界の扉を開けてしまうのかもしれませんね。」
タララララン タララララン タラララタッタ タララララ～ン♪
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