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小説「シュレディンガーはたぶん猫。」キャラ紹介。

創作大賞2024にホラー小説部門で参加しておりまして、こちらはその長編小説「シュレディンガーはたぶん猫。」の登場人物の紹介ページとなっております。

現在第21話まで、起承転結の転あたりを書いていて、まだ少し続く予定なのですが、キャラクターも増えてきたので、こちらで一度整理しておこうと思います。読まれてない方はネタバレがある場合もあるので、これ以後はお気をつけてお読み下さい~。今後新たなキャラ情報が判明したらその都度、追記されます。

あと、内容についての感想とか疑問とか、量子力学詳しい方の「素人質問ですが…(鋭い眼差し)」とか、何か言いたいけど小説の各話のページではいまいちコメントしづらいな…?という方もしいらっしゃいましたら、中休み的な場としてご遠慮なくこちらのコメントのところにでもお寄せください~。

写真の猫は、書いている時に旧パソの箱の上から作者を監視している、にゃこ管理監の流星ちゃんですよ。おいサボんな、って言われてます。久々の猫分。


人間周辺

・宮本政信(みやもとまさのぶ、主人公)

本作の主人公。高3男子。虫が大好きなのに、好き過ぎて勢い余って蝉を殺してしまった過去(小4時)のトラウマがあり、自分の中の暴力性に怯えている、実は真性の厨ニの人。なので、見た目弱そうな存在は毎度殺しそうで怖く、内向的に育ち、女子にも奥手でグイグイ行くことはなかった。

が、ヤンキーの片山という「いやに頑丈そうなやつ」と出会ったこと、宇宙産の虫を追ってきた宇宙生物であるシュレと出会ったことで、その運命の輪がぐるぐると急回転し始めることに。

重度の虫オタクの要素を持ちながらも虫を殺すことが得意過ぎて、敵たる蟲さんにも「うわ、何だこの天敵、わけわかんねぇ…こっわ」とドン引かれているふしがある。

強そうな男に弱みを見せられるとダメだし、見た目弱そうなキャラデザの女子がとことん好み。そのため、片山とか岡田みたいな人間に目の前をフラフラされると、その存在を放置できるわけがなかった。自制心は強めだが、相手にお膳立てされて「はいどうぞ」されると基本弱い。観察・育成系の行動を好み、周囲の存在によく餌付けする。

最近素粒子のお勉強を始めたため、虫の倒し方もそれに沿っている。虫の素粒子体に存在する電磁力を操るのが得意。

まともそうな顔で主人公をやっているが、全くまっとうじゃなくてヤバい。その危険性を自覚してればいい、ってもんじゃない。


・片山蒼(かたやまそう)

当初は宮本を仲間のヤンキーを襲撃した犯人だと思い込んでいたが、もろもろあってその犯人?は虫だと知り、虫への復讐を誓う。見た目キンキンの金髪のでかいごつい肉弾系ヤンキーだが、情にはかなり篤いタイプ。宮本の相方的な存在になり共に虫を殺すために戦うことに。背も高く顔の作りも良く、特有のルーズ感と口元にホクロがあって少しエロいので派手めの女子に好かれがち。

教育放棄された子供で天涯孤独なため、一人暮らし。寂しさで心の養分を求め不特定多数の人との関わりを増やした結果、お姉ちゃん的な存在として好きだったアッコ姉ちゃんに童貞を食われたことを皮切りに「老若男女問わず」「金のためならわりと何でもどっちでも」と貞操と常識の感覚が狂いに狂うことに。しかし宮本が飴やアイスをくれたことで完全に餌付けされ、チョロくも胃袋と心を捕まれてしまった。素行も改善している。

宮本のことは「幼児のお気に入りの毛布」くらいの勢いで大切にしたいと思っているし、常に触っていたいと感じている。が、今のところその気持ちを宮本から返してほしいとは考えていないので、抱きつきたい時に抵抗されない分だけ、しっかり抱きついて勝手に心の養分を補給している。

虫の倒し方は喧嘩殺法そのまんま。理論の欠片もなく、ただセンスだけで倒している。宮本と違う意味で虫を殺すのにとことん向いている。

ジャンプ漫画の主人公だったらバトルヒロインと全力恋愛できたかもしれないのに、つみれの脳内で産まれたばっかりに素粒子体セクハラを宮本に仕掛けている日々だよ。ごめんな!


・シュレ(宇宙生物?)

宇宙からやってきた、素粒子体を持つ存在。うっかり宇宙虫「ラ・ルエガ」を追いかけて母集団から離れて遭難、地球に漂着した。たまたま死んだ猫と遭遇した際にその素粒子情報を得てあやふやな地球での存在を固定しようと試みたが、地球の生き物特有の肉体感覚を得ることは難しいようで、基本は「猫のかたちを取った、黒い霧状で漂う粒子」として観測されている。

しかしもの慣れぬ姿で徘徊したことで宮本と片山を真正面からすり抜けてしまうという接触?事故を起こし、人間たちとその素粒子情報が一部混ざったことで人の身に大きな変異を及ぼしてしまう。基本、友好的な振る舞いだが、このように肉体を持たないゆえに宮本たちへの配慮がおろそかになることも多い。

素粒子の塊であり、地球上の概念に照らすと「生きているのか死んでいるのかわからない」存在なので、シュレディンガー的な存在だとひとまず自認している。名無しだったが呼びにくいため、宮本と片山から「シュレ」という名が便宜的に与えられた。もともと母集団との区別がない集合体だったが、現実に分離して辺境の星に存在している構成粒子のことは母集団と区別して「我輩」と呼ぶことにした。虫たちの長年の天敵。

意外と地球での生活を気に入っており、地球の情報を得るという名目で宮本たちの学校のパソコン室からネットの世界に入り浸っている。黒猫や霧状の姿で漂ったり光ったりするため、「パソコン室の幽霊」として学校の怪談化してしまった。普段は片山の家に居候している。

そのドジっ子属性持ちかつ肉体なしのせいで宮本と片山は毎日のように無茶苦茶に振り回されている(が、今回は文字数足らないのでだいぶ削られているエピソードがあり、作者としては口惜しい。いつか番外編とかで書きたい気持ちはある)。


・岡田瑞季(おかだみずき)

宮本のクラスメイト、隣の席の女の子。ふわふわハーフアップの髪の毛など、いちいち宮本の下半身を直撃する、女の子らしい華奢で可愛いキャラデザをしている。何でか最初から宮本に好意的な態度で、やがて岡田から告白して付き合うことになった。

おとなしめの真面目な子に見えるが、好きなことには、とりわけ子供時代にはまっていた女児向けアニメ「魔法少女☆マジカルアニマル」の話題にはその目をキラキラさせて口数を増やす。マジカルアニマルの推しは主人公・赤の猫モチーフのリンちゃん。少し教育パパ・ママな親と姉との4人暮らし。

宮本の「興味があることにはすすんで取り組むところ」を素直にかっこいいと思っており、他にもことあるたびに彼氏にメロメロなところを隠さないので、日々宮本の自己肯定感を上げまくっている。宮本とのえっちなことも好きです。名前は今ここで考えて決まった、実は。


・アッコ姉さん

妖怪「童貞食い」と片山に評される、綺麗な女の人。片山とかつて同じ施設にいた、ふたつ年上の義理のお姉ちゃん的な存在。茶髪に近い金髪のショートカットのスレンダー美人なお姉さん。当然のように中3の頃の片山の童貞も食っている。血が繋がってないのに、雰囲気の何かしらが片山と似ている。たぶん片山の方がシスコンみを出して真似っこして寄せているふしがある。

穏やかなサバサバ系で基本的に片山に対しても宮本に対しても「いいお姉ちゃん」として振る舞うし実際にアドバイスもしてくれる優しいいい人だが、童貞を食うところだけがマジで玉に瑕、という少し残念な人。

片山に紹介されて出会った宮本の「初めての人」であり、宮本が改めて自分の暴力性を自認することになった相手(だが文字数の関係でここのエロ描写も結構抜いているので、少しその暴力性が分かりにくくなってるかもしれない。いずれリベンジしたいところ)。


・松岡と山瀬(まつおかとやませ)

宮本の友達。両者ともに光属性の持ち主で、怖めヤンキーの片山相手でも、恐れつつも普通に友達になってくれる「気のいい奴ら」。童貞×2。宮本と岡田が付き合い初めて以降、ふたりして彼女欲し過ぎて羨ましすぎて日々うち震えている。

虫のことも変異のことも彼らには伏せられているが、それはハブっているというより闇属性のことに巻き込みたくない、守りたいだけであり、宮本と片山の間では「守りたい。この安心安全の日常感…」みたいな部分で考えが一致している。

名前はふたりとも決まっていない、ごめんな…。

・宮本真由美(みやもとまゆみ)

宮本の妹。高1。眼鏡はつけてないものの、顔自体はわりと宮本とそっくり。マジカルアニマルではオレンジのカンガルーモチーフのまおちゃんが推しだった。当時から一番好きになる物語のキャラは何でか世間の人気三番手くらいの一癖キャラばかりで「解せぬ…推しが一番可愛いのに!」と毎度のように思っている。

兄の蝉関連のことは、あんなに当時は泣いていたが、正直幼すぎて現在はよく覚えていない。

蟲「ラ・エルガ」関連


・始祖(第一世代)

繁殖のために宇宙を漂い、はるばる餌の素粒子体が多そうな地球にやってきた宇宙産の虫。最大の特徴として、宇宙空間にて擬態するための「構造色を用いたステルス性能」があり、地球の深海の生き物のように透明に透けている。ウゾウゾした足が10対ある。宇宙空間には餌が少なかったのでかなりコンパクトな大きさだった。

かなり悪食、とシュレが評する通りに、基本的に何でも、素粒子まで分解して食えるものは食う。宇宙のお掃除屋さん、と言えば聞こえはいいが、あまり数が繁殖し過ぎると狙われた星は滅びかねない。

地球の虫とは異なりオスメスの区別はなく、交尾もしない。餌として限界まで体内に素粒子を取り込むが、その素粒子の量が一定の閾値に達すると「成熟期」となる。その後、成熟期の複数体が1体へと収束することでより強い種へと進化する変異条件を整える。

繁殖・変異のためには一定の条件が整った磁場が必要なのだが、この地球での「ゆりかご」として始祖が探し選んだのは「生きた妊娠中の人間の女性」である。男性は食えるが、女性は食うことも産むこともできる場として虫たちにより重視されている。

・始祖蝶(第一世代、変異後)

通称・蟲さん。片山のヤンキー仲間「三沢」を食って以降、捕らわれた始祖に与えられた餌は無機物のものばかりだった。

・シュレがデモンストレーション的に与えた包帯
・片山にもあげた飴玉×2(個装ごと)
・岡田と行った映画の半券
・宮本がネットで買った本に付属の売上スリップ

宮本としてはこれら無機物のもの以外は意識的に与えないつもりだったが、不注意で宮本の髪の毛が混入してしまったことで大変異が起こる。ちょっと気持ち良くなってしまったおかげか、完全変態を果たして蝶型になってしまったのだった。

・第二世代

シュレに捕獲される前に始祖が産んでいた卵から産まれた、地球生まれの虫たちの世代。新たに加わった特徴は、始祖の倍の大きさと、人を食ったからか、血のような赤みが増した透明感。

既に元からの天敵であるシュレだけでなく、新たに宮本と片山も天敵としてマークしている。



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