与えるのが得意な人・貰うのが得意な人

世の中には2種類の人がいる。

そう。俺か俺以外か。
じゃなくて。

「与えるのが得意な人」
「貰うのが得意な人」

どちらが良い悪いではなく、
これはその人その人が持つ気質のこと。

今日はそんなお話。


私は昔から人に頼るのがとっても苦手で、困ったら周りが手を貸してくれる、頼り上手甘え上手な女の子にとても憧れていた。

いつも誰かにニコニコ「ありがとー」という彼女達は同性から見ても可愛らしいのだ。


困っていたら素直に「困っている」と言える
相手を信頼できるから「助けて」が言える

甘え上手一級ともなると「助けて」を言わずとも仕草や表情で相手の方から助けにくるなんて猛者もいるだろう

そして助けてもらったら満面の笑みで「ありがとー」とお礼を言う

かわいい。


その対極にいる私を含む甘え下手民といえば。

「自分でできる」
「人に頼らなくても生きていける」
「調べればわかるし」

嗚呼、悲劇。
全員を1人ずつ抱きしめてあげたい。


本当はもっと人に頼ってもいいのに、
頼られた方だって嬉しいのに、
甘え下手民は人に甘えることのできない人種なのだ。

甘え下手一級ともなると、
人に何かをしてもらったら現金を渡したくなる衝動に駆られてしまうほど。

愛しいほどの不器用である。


そして与えるのが上手な人。

ただの与える人ではない。
与え上手な人達のことだ。
この人達は神に選ばれし人種だ。

相手の欲しいものを「察知する力」が半端じゃない。

それでいて恩着せがましくなく、与えることに喜びを感じられるので本人自体からハッピーなオーラが出ている。


不思議なことにこれを読みながら「あの人とあの人は与え上手だな…」とすぐ思い浮かぶのも与え上手な人に多い。
与え上手は、貰ったギフトを見逃さないし忘れないからだ。

ギフトと言っても物だけではない。
言葉や、時間、気持ちも含まれる。

相手がその時欲しい言葉を与えられる人は意外と少ない。
相手が「今」会いたい時に時間を使ったり、相手に対する気持ちを表現することも立派なギフトなのだ。


とは言え与え上手な人も人間だ。

与え続けていると疲れてしまう。
ましてや礼節のない相手には与えることに嫌気が差すことだってあるだろう。


その時はキッパリさよならしちまえばいい。

世の中には「やりがい搾取」なんて言葉もある。
その人の弱みにつけ込む人間だっている。
そんな人間や組織に時間を使うなんて、人生がもったいない。

今年大きな挑戦をしてわかったことがある。

世の中は思ったより優しい。

手を差し伸べてくれる人達がこんなにもいたのかと驚いた。


それと同時に、私は今まで自分の強がりで差し伸べてくれていた手に気付かず、好意を無碍にしていたかもしれないな…と。


私は貰い上手も与え上手もまだ名乗れないけど、人からの愛は素直に受け取り、自分も人に何かを与えられる人間になりたいと周りを見て思ったんだ。


まだまだ、学ぶことばかり。

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