ウェブ会議専用の会議室はいかがですか?
新型コロナウイルス感染症対策で、在宅勤務・テレワーク・ウェブ会議などが注目されています。決して明るいきっかけではないですが、働き方の選択肢が増えることは前向きに考えたいですね。
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ウェブ会議はどんどん進化している!
実際、ウェブ会議システムが浸透し、周辺技術も進歩してきたことで、かなり違和感なく遠隔地との打ち合わせが出来るようになりました。
カメラが高機能になって表情が読み取りやすくなり、画面共有機能はプロジェクターに投影した文字が読めないなどの不便さを解消し、会議の記録は動画で手軽に保存できるようにもなりました。
また、これからの流れとしては、ZoomやSkypeで会議する際に、たとえ同じ空間にいたとしてもそれぞれがそれぞれのPCでウェブ会議室に入室するスタイルが定着すると考えられます。話者の特定をした上での議事録作成の自動化、AIによる翻訳精度・リアルタイム性の向上などが見込まれるからです。
こうした新しい技術が定着することによって、リアルな会議スタイルも少しづつ変わっていくでしょう。
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じゃあ、「空間の共有」は不要?
こうしてテレワークでも違和感なく働ける環境が整ってきました。
が、しかし、これからさらに出社禁止が長期間化すると、いままでは意識せずに行っていたコミュニケーションが不足し、業務や関係性に影響が出るかもしれません。
具体的な目的のもとで打ち合わせをすること。資料を確認することは、オンラインで十分可能です。でも、それ以外の「特に目的がないコミュニケーション」については、リアルな空間に分があるからです。
会社やプロジェクトチームにおける見えない課題を発見し、解決のアイデアを交換するためには、言語外のコミュニケーションは重要です。
一つの空間を共有することは、場の意識や記憶のようなものを発生させます。そのことの言語化はまだ難しいですが、鳥の群れが隣り合うもの同士のルールは単純であっても全体としては複雑な動きになっていることにも近いのかもしれません。
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テレイグジスタンス(遠隔存在)ワークプレイス
ちなみに、ここでいう「空間」にはVR空間も含みます。
テレワーク・リモート会議を推進する企業の中には、率先してVR空間での会議やイベントに切り替えた例も出てきています。
デジタルとアナログ、バーチャルとリアルというように対立するものではありません。テクノロジーが進歩する先では違和感なく離れた人々とのコミュニケーションが成立するようになり、テレイグジスタンス(Telexistence / 遠隔存在)ワークと呼べるような働き方も生まれてくるでしょう。
空間を共有するために感覚を移動させる。技術の進歩が見せてくれる未来。
これから全社員分のデスクはなくなるかもしれないし、働き方ももっと自由にはなってくると思います。それでも「共有する空間(=オフィス)」自体がなくなってしまうと、新たな動きが生まれるスピードは鈍化するのではないでしょうか。
テレイグジスタンスワークにも、感覚を受信し共有するためのワークプレイスは必要なのです。
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たとえば、こんな会議風景
もうすこし具体的な提案にすると「ウェブ会議のための物理的な会議室空間」を用意するとよいのでは、ということです。
たとえば、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくる謎めいた組織「ゼーレ」の会議のように……と言ったらイメージがつきますか? 出席者を表すモノリスが集まって会話するあの集まりです。
そんな風に、これからのウェブ会議でも、ひとつの場所に複数の人が集まっていることを物理的に表すことこそ、共有体験を生み出すのではないでしょうか。
(↑ひな祭りの実施可否について協議する男雛と女雛の図)
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ウェブ会議室はミニチュアでもいい
テレワークを行なっている「参加者の化身」が、実際の空間で一箇所に集まって会議を行なっている。それぞれの参加者には、集められた部屋の環境がフィードバックされる。
しかもその空間は、原寸大である必要はありません。人間が知覚できる程度のミニチュア会議室が用意されていれば、十分な結果を生み出すでしょう。
概念としての会議室空間を可視化し、共有することが大事だからです。
(↑会議室への入室風景イメージ)
ということで、会議室フロアの中に、こんな感じでウェブ会議専用のミニチュア会議室があったら楽しそうじゃないですか?
「ぜひ我が社に」という方は、岩沢兄弟までご連絡ください。
(↑家にあった人形でプロトタイピングしておきました)
🤖 Text by いわさわたかし(岩沢兄弟) 🤖
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