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プロダクトマネージャーって何者なの?

お仕事の悩みを解決するような月額課金型の製品(いわゆるSaaS型のビジネス)を提供している会社でエンジニアをやってるIwaoです。厳密に言えばやってたで、ここ1ヶ月は本業はやれてません。というのもプロダクトマネージメントをやることになったからです。

エンジニアのキャリアのひとつの選択肢になってきたプロダクトマネージャーってなぜ必要か、そして何をやるのかを、いつもの意識高い系ワードは自重しながら整理してみます。

製品で大切なもの

プロダクトマネージャーが何者かの前に、まずは全体的な構造を理解しないとなので、プロダクト=製品の構造をかんたんに整理します。

製品を売り手と買い手に分けてみます。売り手はモノを作り価値をつけてマーケットに出し、買い手はその価格と製品(仕様)をみて購入します。そのとき買い手は価値を見てて、いくら安くても価値が低ければ買わないし、高くてもお値段以上に価値があると思えば欲しくなると思います。

例えば500円と1,500円のランチの店があったとして、立地、見た目、味、量、待ち時間、誰と行くか、客層、お店の対応などの指標でどちらにいくか決めるわけですよね。

売り手が提供する価値は価格と仕様だと言いましたが、そのバランスを崩してしまうと、売れなくなって作り手は離れていって店じまいという結末を迎えます。つまり製品は、売り手も買い手も価値が大切という前提はわかるかと思います。

愛される製品

製品の価値をジャッジする人は買い手=顧客で、安い以外にもカスタマーサポートが親切、セールストークが面白い、デザインが好き、この機能が便利とか価値の判断軸(指標)は色々あって、その指標のバランスがとれていれば何も変える必要はないかと思えます。

しかし顧客のニーズが存在している以上、新しい価値を提供する競合製品は出続け、今の製品を使う理由を顧客は求めてきます。新しい洗濯機が壊れにくくて衣類を痛めなくて光熱費が安くなって小さいスペースで設置できて静音で安いのであれば、顧客はそっちの洗濯機に惹かれていくわけです。

寿命5年で「壊れにくい」を売りにしていた製品なのに、寿命10年の競合製品が出てきたらその瞬間に「壊れにくい」が相対的なウィークポイントになってしまい「壊れやすい」になってしまうリスクが発生します。これを製品的負債と僕はひとりで呼んでいます。(ドヤ)

製品的負債が発生しないように、日頃から価値つまり顧客が求める指標を定義して、それぞれの指標で問題を発見して改善していくことが、愛される製品の条件かと思ってます。

なぜプロダクトマネージャーなの?

チームマネージャーが人のパフォーマンスを高めるために行動できる人ならば、プロダクトマネージャーは製品に対して製品の価値を高めるために行動できる人だと思ってます。

個人に対するヘイトを聞いたらそれはチームマネージャーに相談しましょって言えるんですが、製品に対するヘイトを聞いたら誰に相談すればいいかわからない。ヘイトって蔑ろにすればやがて爆発してしまい人が離れていってしまいます。

以前に起業してたときも、作った製品がそこそこ売れていくと根拠のない自信が出てきて管理が緩くなってしまい、しばらくすると人が離れていって、気づけば最後は一人になって渋々フリーランスになったことがあります。

うちの製品はそんな役割がいなくてもうまくいっていたので、プロダクトマネージャーの必要性は問われませんでしたが、そんな苦い経験もしたせいかヤバいなって思えてしまい、僕が人柱になってその必要性を問いているという段階です。

プロダクトマネージャーは何をやるの?

マネージャーはドクターに近いんじゃないかとイメージしてて、悩みがあったら検査して要因を分析して、対策を打ってはそれが効果的だったかをチェックして、問題を解決するまで対策を打ち続ける人と僕は定義しています。俗にいうPDCAってやつを回す人ですね。

その悩みが人ならチームマネージャー、製品ならプロダクトマネージャーみたいに2軸に分けて考えるとスッキリします。INSPIREDとかジョブ理論とか色んな本を読んでみた結果、この定義にたどり着きました。

例えば、健康診断をして肥満と痛風で悩んでいたら、お酒を減らそうとか運動をしようとかって助言して、最終的には健康にするぞ!みたいなコンサルタントって感じです。例えあってる?

雑感

プロダクトマネージャーをやることになってまだ1ヶ月、色々な学びがあって話したいこともまだまだあるんですが、初回なのでここまでにしておきます。引きがありそうならもっと具体的なところで、

プロダクトトライアングル
プロダクトマーケットフィット
カスタマーエクスペリエンス
リーンデザインプロセス
フィーチャーリファインメント

とかを話せればいいなって思います。(意識高い系ワードが出てしまった。。)

プロダクトマネージャーってジョブは日本では馴染みが少ない印象だけど、もっとプロダクトマネージメントの面白さが伝わって、ワクワクするような製品が増えるといいなって思いnoteを書いてみました。

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