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ゴールデンサークルとキャリア論

どうも、ダーツの矢が3本に1本は刺さらないIWAOです。

僕が大好きな思考法のひとつ、ゴールデンサークルというのをご紹介します。WHY・HOW・WHATの順番で説明することで共感を得やすいと言われているロジックですね。

また、5W1H思考だと「誰がー」とか「ペルソナがー」ってWHO、つまり人を気にするあまり、WHYやHOWがぼやけてしまうことがあります。しかしゴールデンサークルだとヒトを除外して思考できるのも特徴ですね。

ヒト中心と言われるデザイン思考はWHOを中心に思考することではなくて、ヒトのWHYが中心なんですが、ユーザファーストの意味を間違えると製品のWHYを破壊することになるので注意して欲しいですね。

新しい価値の提案だったり、組織の指針を定めるときだったり、用途は多岐に渡りますが、会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)はこのゴールデンサークルに限りなく近いと思っています。

キャリアをふりかえる

今回はこのゴールデンサークルを個人のキャリアにまるっと当ててみます。無理くり感がありそうですが、共感を得やすいことや人間関係を除外して自身のキャリアに向き合えることができるので合理的だと思っています。

会社が嫌になったら転職する例が多いですが、その原因はほぼ人間関係です。人間関係というWHOにキャリアが引っ張られるのはなるべく避けてほしいと思っています。そういう時代ではなくなっているからです。

僕がおすすめする転職のタイミングは個人の「ビジョン」が変わったときです。そのために年に1回はポートフォリオや職務経歴書を見直して、このままでいいのかなって自分のゴールデンサークルをアップデートしましょう。

だいたい僕は年始に今年の目標を立てるときや期末の確定申告の時期に、このままで良いんだっけ?ってふりかえるようにしています。続いてゴールデンサークルの定義について解説します。

WHY -Mission-

WHY -Mission-は、そもそもなぜそこにいるの?という存在意義のことです。組織ではなく、社会に対してあなたが果たすべき役割・あなたの使命のことを指します。このときに、

あなたのお客さんは誰?
何を成し遂げたいのか?

を明確にすることがポイントです。どんな人にあなたが役立つのか、それによってあなたはどうなりたいかが分かると響きやすいですよね。

もし自覚していなければ探してみます。自分がワクワクすること・大好きなことを書き出して、その中から人々の役に立てそうなことを選びます。それがどのように社会貢献できるか考えます。現在進行形で書くと良いです。

例えばサッカーチームのコーチなら「私は選手やチームスタッフに対してトレンドの戦術をコーチングして海外でも通用するチームを育成しています」のようなミッションが出来上がると思います。

HOW -Vision-

HOW -Vision-は、未来のこうなりたいという自分のイメージのことです。ミッションを約束するためにどのような目標を立てるか、具体的に想像できるように中長期的な目標を書き出します。

カーナビなら遊びに行くミッションに対する目的地がビジョンで、桃太郎なら村を守るミッションに対する鬼退治がビジョンです。目標が出たら一つの文章にまとめてみて〜になる、と締めると良いでしょう。

例えばサッカーチームのコーチなら「海外の親善試合に出場し、選手に自分の個性を発揮できるようになってもらう」のようなビジョンが出来上がると思います。

WHAT -Value-

バリューは現時点の自分が持っている価値観になります。ミッションを約束してビジョンを達成するために、価値のある行動をするわけです。自分には何ができるかを考えてみてください。

カーナビならルートと交通手段、桃太郎なら仲間を大事にするとかチームワークを大切にするがバリューです。できることをリストアップしたら、その中から売りになるものをピックアップします。

サッカーチームのコーチなら「最新戦術のトレーニングメニュー」「海外クラブとの関係性の構築」「人として成長できるコーチング」のようなバリューが定義できます。

Summary

新しいチャレンジがしたいと思うきっかけってなかなかないし、あっても見過ごしてしまいがちです。なぜなら現状維持が楽だからです。しかし定期的にキャリアをふりかえり、現状維持か変化するか決断をすることが、僕にとってのキャリア論です。

ふりかえりをしてゴールデンサークルが描けていれば、一生同じ会社でも、ジョブホッパーでも気にすることはなくて、価値観つまりバリューを発揮する場所の違いだけだと思っています。

良い状況だろうと悪い状況だろうと自分のことなのでキャリアのPDCAは回し続けようと思います。ではまた!

付録「僕のゴールデンサークル」
MISSION
テクノロジーの力で日本の生産者が楽しく働けるようにワークイノベーションを提供します。
VISION
ビジネス x テクノロジー x インスパイアのコンセプトの元、組織と製品と価値を設計する。
VALUE
・インプット量を活かして思考を選択できる
・能動的な楽観主義で課題を捉える
・トレンドを意識した柔軟な設計思想
・当たり前品質を重視
・個の生産性を重視
・チームで仕事を楽しむ

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