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Live9ノート その10-3 制作日記2曲目(楽曲のアレンジについて)

唐突ですが、よく色々な方から、

「曲のパーツ(Aメロやサビといったもの)はあるのですが、その後の展開をどうしたらいいんでしょうか?」

という質問をいただきます。まぁこれは本当に私も常に悩み続けていることですし、これといって明確な答えがないのも正直なところ。

世界に数多ある音楽の中で、展開が激しい曲が良いかと言われれば、すべてが名曲というわけでもないし、抑揚が少ない曲でも名曲はいっぱいあります。成功例が色々なパターンでそこらじゅうに落ちているから厄介だなと感じています(笑)。

例に漏れず、私も毎回毎回曲の展開をどうするかで非常に悩みます。特にコード進行はあまり得意ではないので、常に四苦八苦です(笑)。

でもそんな時は少し気持ちを落ち着けて、こう考えてみます。

「なぜ曲の展開を変える必要があるのか?」

次の小節からコード進行を変えてみよう、次の展開で新しい音色やフレーズを加えてみよう、行き詰まったらそう思うことが多いと思います(私は頻繁に考えます)。そんな時に新しいコード進行やフレーズを入れてみるもイマイチしっくりこないケースもよくあります。

そういう時は、上記のように「展開を変えることの意味」をもう一度見つめ直してみます。そこに

必然性

がなければ無理に展開を変える必要がないかなと思います。しかし自分の中でどうしても変化が必要だと感じたら、まずは、

「今あるものに少し手を加えて微妙な変化を作る」

手法を試してみます。例えばリズムパターンのキックを引いてみるとか、Instruments Rackを作って音に厚みを出してみる等。

今回の動画はそんなアレンジに一工夫加える手法を紹介しています。勿論これが全ての解決策ではありませんし、この方法が通用しない場合もあります。

しかしこのようや製作パターンを覚えておくことで、行き詰まった時に状況を打破することが出来るかもしれませんので、頭の片隅にでもメモっておいていただければ幸いです。

そして製作している曲に対する理解や必然性、方向性について常に問いかけ、目指している方向がそこに向かっているか、音源を聴いて確認してみましょう。加えて過去に自分が試した手法を思い出し、新たな知識を外部から得て、何度も様々な方法にトライしてみましょう。きっと素晴らしい結果を導きだせると私は信じています。

というわけで、本日の動画はこちら

Live9ノート その10-3 制作日記2曲目(楽曲のアレンジについて)

https://youtu.be/Ll9B_9dDY-w

ちなみに動画中に出てくるLegatoの簡単な方法についてはこちら

https://youtu.be/hSqF4nbZZhs

それではまたお会いしましょう!


森谷 諭(Satoshi Moriya)

Ableton Certified Trainer

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