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Ableton Live9ノート その9-9 制作日記(アレンジの完成)

前回までのあらすじ

さて前回から少し間が空いてしまいましたが、その間山ごもりやら滝に打たれたりやらの修行をして、本日から再度執筆開始となります(本当は多忙やらフレーズの確認で迷っていただけです(笑))。

しかしその甲斐があってか、個人的にも納得出来る仕上がりになったのではないかなと思っています(あくまで自己評価)。

ちなみに最近の個人的なテーマとして、Kick等の低音の鳴らし方について深く考えていたのですが、いろいろと調べた結果を少しずつ制作に反映している最中です。とはいえまだまだ納得出来る状況ではなく、こっそりと勉強の日々は続きます(笑)。


というわけで少し話が逸れましたが、本題の制作日記に戻ります。

今回は「アレンジを考える」という部分にフォーカスを当てて書いていこうと思います。

楽曲を作っている時、各フレーズの組み合わせ小節数シーンの切り替わる順番が変わると、曲のイメージというのはガラリと変わります。それこそ可能性は無限大かと思われるほどに、様々な変化が起きます。

どの組み合わせが最適か?その答えを出す際に私は、Ableton Liveのセッションビューを用い、且つシーンごとの再生でアレンジを考えます。

参考画像

ここで私が注意しているのは、

クリップの個別再生は行わずシーン再生のみで行う事

で、視覚的にも楽曲がどのような流れで進むのか確認します。

例えば参考画像の、Chorus-BChorus-C「Voiceトラックのフレーズ」が違うだけなので、シーンを1つにして、Voiceクリップの再生を変えるだけでも良いのですが、敢えて別シーンを設けることで、

「同じような状況が続いている」

という状態を視覚的にも確認し、そしてそれが聴いて気持ちいいか、長くて退屈なのか?そう言った部分も踏まえて、シーン切り替えを何度もしながら、アレンジを固めていきます(参考画像だと、クリップの配置で最初は音が少なめ、徐々に盛り上がり、最後は少なくなる、というイメージがしやすいと思います)。


そして続いて気にしているのは小節数。8小節や16小節で切り替わる場合が多いのですが、これを変更して聞き直す場合でもセッションビューは非常に便利です。

特に小節数を倍にする(半分にする)と楽曲のイメージは大きく変わります。その楽曲にあった最適な長さを確認するのもアレンジの重要なポイントかなと私は考えます。そしてその際は、

該当するシーンの必ず1つか2つ前のシーンから再生し、その後のシーンも再生

して検証しましょう。

また同じような流れで、敢えてシーンの再生順番を変えてみるというのもよく行います。例えば、

Verse-A→Verse-B→Chorus

Chorus→Verse-A→Verse-B

と変えるだけでもだいぶ雰囲気は変わります。そしてそれを毎回タイムラインに貼付けや削除等の手間もなく、簡単に軽い気持ちで色々試すことができるのもセッションビューの大きな魅力だと思うので、ぜひ試してみてください。


ちなみにシーン再生をしていた時に、どうしても気になる(修正したい)フレーズが出てきた場合がちょいちょい発生します。その時はシーンを複製し、複製した側のシーンでフレーズの差し替えを行うようにしています(勿論変更前と変更後の聴き比べもセットで)。

以上のように、今回は私が楽曲のアレンジを考える際のポイントを紹介させていただきました。勿論皆さんそれぞれのやり方があるので、使えるところをピックアップして活用してもらえればと思いますが、ここで重要な

・楽曲全体の流れを視覚的にも確認

・各シーンの小節数

を色々試してみつつ、最高の楽曲に仕上げていければと思います。


というわけで今回は、その色々な検証結果を踏まえて、全体のアレンジが固まった楽曲の動画をアップロードしているので、夏のひとときにでもご活用ください。

Ableton Live9ノート その9-9 制作日記(アレンジの完成)

https://youtu.be/1DmuQiggAVA


でわでわまたお会いしましょう!

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