Ableton Live9ノート その9-8 制作日記(フレーズの微調整)
フレーズや音色が決まったところで、再度全体を聞いてみると、
「なんかしっくりこないな…」
という瞬間や、
「このフレーズのここがイマイチだな…」
という一部分だけ気になる時もチラホラあります。
そういった場合、MIDIの場合は音色、Audioの場合はサンプル等差し替えると全体の印象が大きく変わってしまうし、かといってそのままOKにしてしまうと、後々までずっと気になって、やはり最後に修正を加える、というパターンに陥る事も多々あります(経験済)。
そこで、私はアレンジを考える段階でフレーズの修正に着手しています。逆に言うなら、フレーズの微調整は、ある程度曲の形が定まった時点で行うという流れにしています。
フレーズ修正に関して、MIDIなら簡単にクリップ内でできますが、Audioになるとアレンジメントビューで、クリップの結合やクリップの分割を使います。私は主にセッションビューを使って楽曲を制作するのですが、この場面になると頻繁にセッションビューとアレンジメントビューを行き来するようになります。
今回の参考動画でも説明していますが、よく使うショートカットキーは、
・tab+ドラッグ&ドロップ
対象となるクリップを、セッションビュー⇆アレンジメントビューに貼り付ける際
・Command+J(Mac)(WinはControl+J)
クリップの結合
・Command+E(Mac)(WinはControl+E)
クリップの分割
またクリップの結合後に確認する項目として、
・ワープモード → Beatに変わっています
・Loopスイッチ→ Offになっています
も忘れずに。
こうして私は、フレーズの取捨選択し、大体のアレンジや大まかな楽曲の雰囲気が掴めたところで、フレーズの調整に入ります。私の行程の流れとしては、
テーマの確定→音色・フレーズの選択→フレーズの微調整→全体の構成等を決める(アレンジ)→ミキシング→マスタリング
という手順が多いです。そしてここでは、あまり過去の作業に戻らないようにするのがポイントかなと思います。DAWを使って一人で制作を行うとよく、
今自分は何を行っているのか?フレーズを探しているのか?アレンジを考えているのか?ミキシングをしているのか?
その境界が曖昧になりがちです。そのため、とある工程でつまづくと、過去に遡ってやり直して、そこでも気になってさらに前の段階までやり直し等、中々前に進まない状態に陥るので、自分の中で
「今はこのミキシングしているから、ミキシングだけに集中」
というように、各行程ごとに自分が何をしているのか明確にし、それ以前の作業には戻らないようにすることが、よりスピーディに作業を進められるのではないかなと感じています(とはいえ戻らないとどうしようもない時もありますが、その時はケースバイケースで…)。
意外に戻らないと決めることで、新たな発想等が生まれる場合もありますので、ぜひ試してみてください。
というわけで、今後微調整を行う可能性もありますが、ここからは全体の構成等を考えたアレンジメントについて進めていこうと思います。
でわでわまたお会いしましょう!
【参考動画】Ableton Live9ノート その9-8 制作日記(フレーズの微調整)
https://youtu.be/jqF2JycBw4w
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