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  • 宇宙の入口

    宇宙がすき。星がすき。もっと知りたい。けどちょっと難しそう...。 そんなあなたに読んで欲しい宇宙の話。 プラネタリウム解説員の筆者がご案内します。

最近の記事

Let's Say the "星座".

プラネタリウムで「星座」という言葉を使うとき、それは「星の並びに人やモノや動物の姿を考えたもの」と説明します。しかしこの「星座」という言葉、かなりややこしい言葉なんです。 星座の生誕、星座の成長 そもそも星座とは、今から5000年前の大昔にメソポタミア地方に住んでいたシュメール人が星と星をつないで神話や伝説に登場する人や神様、動物の姿を考えたのが始まりだと言われています。 始まりはメソポタミアだというのが有力ですが、メソポタミアのほかにも、いろんな場所で多くの人たちがそれ

    • 形が変わって見える星たち

      どうして光る?どうして欠ける? 惑星や衛星は「自分で光っていない星」でした。ではどうして夜空に月や金星、木星が見えるのでしょうか。それは、太陽の光を反射しているから。太陽の光が当たって、明るくなっているところが、私たちの目に見えています。だからこそ、月や金星は満ち欠けをします。 痩せて太って、太って痩せて。リバウンド名人の月 月を例にしましょう。月は地球の周りを回っています。そのとき、太陽と、月それから地球の位置関係が変わることによって、月の見え方が変わります。 例えば

      • 星ってなんだ?

        プラネタリウムの解説で「星」という言葉を使うとき、多くの場合、その言葉が指すのは「恒星」です。「惑星」や「衛星」の場合もあります。 英語で星のことをスターと言いますが、Star(スター)というのは恒星を指します。ちなみに、惑星はPlanet(プラネット)、衛星はSatellite(サテライト)になります。 星と言えばやっぱり恒星 では「恒星」とは何か。「星座を作る星」とか「自分で光っている星」と説明することが多いです。我々の身近な例でいえば、太陽が恒星です。太陽のように、

        • 博物館へ実習に行こう

          前回は大学の新入生や高校生を主な対象に据えて、学芸員資格を取る方法や授業の取り方を書いた。興味があれば参照されたい。 さて、今回は、大学で学芸員を取ろうと考えている新入生、すでに授業を受け始めている1~3年生に向けて、博物館実習とは何か、実習を受けるためにどうすればいいのかまとめることにした。内容物は次の通り。 Ⅰ.博物館実習とは、博物館「で」学ぶこと Ⅰ-1.博物館実習の目的 Ⅰ-2.博物館実習はどこで受けられるのか Ⅱ.博物館実習に行くために Ⅱ-1.まずは前提条件

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          3本

        記事

          理学部で学芸員資格をとりたい人へ

          本記事は、大学に入学するにあたって、「学芸員資格に興味がある!けど同じ学科に学芸員を取ってる同期や先輩がいなくて何をどうしたらいいのかわからない!」という人向けに、大学での学芸員資格の取り方について、筆者の経験をもとにまとめる。 タイトルを「理学部で~」としているように、特に理学部、理工学部の学生に向けた内容になると思う。なぜならば、理学部、理工学部では、大学の制度的には学芸員資格が取得可能であるにもかかわらず、学芸員資格を取ろうという学生が非常に少ない。ゆえに、先輩等を頼

          理学部で学芸員資格をとりたい人へ