見出し画像

「傘袋とミシン」

折り畳み傘を入れる袋を失くした。
折り畳み傘を開いた瞬間必ず行き場をなくすあの袋。あまりにも失くしやすい立ち位置なので他のものよりも余計気をつけていたのにも関わらず失くした。というか気づいたら無かった。
無いなら無いで良さそうなものだけれど意外と困る。濡れた傘を鞄にそのまま入れるわけにもいかない。ちょっと屋内を通過するだけでもある程度綺麗にまとめないといけないし(袋があったらとりあえずクルっとして突っ込んでた。あれ、みなさん違うの?)、外袋に持ち手の紐がついていたので袋が無いと侍が刀を携えるかの如く傘を握って持って歩かないといけない。

「こんな時ミシンがあれば!」と思う。
ミシンがあれば防水の布でも買って傘の大きさに合わせてダダダーッと袋を作れるのに。あとこの際追加で古着屋さんで買ったスカートの裾が8割ベロンと外れてた時にも思う。ミシンがあればダダダーッと一気に縫えるのに、と。
いやちょっとくらいの距離なら手縫いで何とかやりますよ、何とかかんとか。袋とかスカートの裾(8割)は、私が手縫いしたら最後の方の縫い幅が2cmくらいになると思う。それはそれで大胆な作品ではあるが。

そんな風にたびたび思うけれど買っていない(そして今後も買わないであろう)ミシン。
なぜなら単純に使いこなせないから。
学生の頃にミシンを使う授業のときは、毎回1回は糸を詰まらせるか絡ませるかして先生を呼んでいたし、〈下糸を出す〉という行程が途方もない作業に思えていたし(今はワンタッチで出来るのだろうか)、縫代が線をはみ出さないようにゆっくりやりすぎて間に合わなくなって最後ミシンの本気を見るくらいの超高速で縫うはめになって恐怖を覚えたり(結果はめちゃくちゃウネウネした縫い代になった。当然の結果)。
まぁ後半に関しては、ミシンを使いこなせないというより私がどんくさいだけなんですけど。

そんなこんなでこの文章を書いているうちに、この時間を使えば傘入れ袋くらいなら手縫いで作れる気がしてきた。そうだそうだ、そうしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?