JFL第17節・FC TIAMO枚方戦【いわきFC監督・田村雄三ここだけの話~BEHIND THE SCENES⑳】
田村雄三監督が自ら試合を振り返る連載コラム。今回は、8月14日にアウェーで行われたJFL第17節(再試合)の裏側を語ります。
▼プロフィール
たむら・ゆうぞう
1982年生まれ。帝京高→中央大→湘南ベルマーレ
2010年に引退。湘南ベルマーレ強化部スタッフを経て2015年、いわきFC強化部へ。2017年よりいわきFC監督
■注意していたところで失点してしまった。
第20回目のnote。FC TIAMO枚方戦です。
ご声援ありがとうございました。再試合でしたが、勝利できず申し訳ございません。
選手はいいパフォーマンスを見せてくれましたが、勝たせてあげられず、申し訳ない気持ちです。今季初の黒星となりましたが、悲観する内容でもなく、次につながる敗戦だったと思います。
では振り返ります。
試合前、選手に伝えたことはシンプルです。
①雨天のグランド状況に合ったプレーをすること
②コンパクトフィールドと縦、横のスライド、ボールが頭を超えても戻る
③0対1なので、前に力を出していく
もちろん、相手のことについても話しました。注意していたところで失点してしまったので、そこは今後の課題です。
再試合ではフォーメーションも含めて、ギリギリまで悩みました。約70分という試合時間、メンバー変更不可、0対1のビハインドから始まる状況、大雨予報と風、グランド状況…当日のミーティング直前まで、いろいろ考えました。
得点を奪いに行くと同時に、点を取られないことがプランでした。しかし、失点したことが痛かったです。失点した時はいつも、その場面だけではなく時間帯、そして一つ、二つ前のプレーから振り返ります。今回はロングボールからのカウンターによるものでしたが、十分修正できる失点です。次節に生かしたいと思いますし、一つずつ課題を克服していきます。
ちなみに今年、失点数そのものは減らすことができています。実は今季の失点14点のうち、昨年の課題だったセットプレーからは現状2点(昨年は同じ試合数の段階で、24失点のうち8点がセットプレーによるもの)のみ。むしろ、ショートパスからの失点が割合として増えています。
この辺の詳細なデータについて、18日(水)に予定しているファンクラブ会員限定配信「サトシの部屋 LIVE」にて話すつもりです。
■今季初の黒星。この敗戦を生かす。
あまり気にしていないつもりでしたが、嫌でも「無敗」という言葉が耳に入ってくるので、今考えると、プレッシャーがあったのかもしれません。当然、負けていい試合は一つもありませんし、負けるつもりで試合もしていません。
この敗戦を生かす。ただそれだけです。
勝てなかったけれど、決して悪い内容ではなかった…今年はそれではダメです。勝ち切らなくてはいけない。
あと15試合、簡単なゲームは一つもないと思います。「謙虚に貪欲に」一戦一戦を大切にして、全力で戦います。8月はホームゲームがありませんが、9月にいい形でホームに戻って来られるよう、全員で取り組んでいきたいと思います。
私のイエローカードですが、少し試合に熱くなり、もらってしまいました。今後気をつけたいと思います。ただ、熱くなった私を止めようと前に出てきたはずの(渡邉)匠コーチが、逆に火がついてどんどん前に出て行ったことを、おまけとして記載しておきます。
では、今週もよろしくお願いいたします。18日(水)にはファンクラブ会員限定配信「サトシの部屋 LIVE」にて、前期の振り返りを行います。ぜひご視聴下さい。
【お知らせ】
8月18日(水)19時ごろより、YouTubeコンテンツ「サトシの部屋 特別版」の生配信を行います。出演はいわきスポーツクラブ代表取締役・大倉智、監督・田村雄三。テーマは「前半戦の総括と後半戦に向けて」。ファンクラブ会員限定配信で、対象は無料会員も含む2021年8月15日までにご入会いただいた方となります。詳しくは以下リンクよりご確認を。
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