脳梗塞になった父。何を思う?
ある日、父は言葉を正確に発することができなくなった。
父はもともと教員をしており、趣味は読書と言語学習。
言語学習に至ってはフランス語、韓国語、英語、様々な語学に興味を持ち、文化人的な人間だった。
あ、そういえば毎日筋トレするのも趣味でした。
まぁ言ってみれば、多趣味な人間。
特に夜遅くまで飲んだりすることもなく、喫煙もしません。
世間一般的に見れば、健康なまじめ人間。
そんな父は急に言葉を発することができなくなった。
正確には、言葉を発することができなくなったのではなく、言葉を発しづらくなってしまったといった方が正しいのだろうか。
簡単にいうと、脳梗塞にありがちな言語的な障害が現れたと言うことです。
脳梗塞は急にやってくる
私はもともと脳梗塞と言う病気がどのような病気なのか知りませんでした。
どうやら、この病気は、脳の血管が細くなったり、詰まったり。
そのような症状が現れ、血液が行き届かなくなり、そのせいで、脳の血流が悪化する病気なのだと聞かされました。
この病気が現れたのは、私が父と買い物に行った時のことです。
買い物を済ませ車でいつも通りの道を帰ります。
そして、車庫に車を入れるときに、この病気が急に現れました。
通常通りであれば、車庫の中に父親は車を入れることは難なくできていました。
なんだったら、むしろ得意だ〜と豪語していたくらい車庫入れは得意でした。
ただその日は違いました。
車庫の中に車を入れる際、車の脇を擦りそのままバックで車を入れようとしていました。
本人自身も「急に感覚がわからなくなった。」このようなことを口にしていました。
一旦車を停止するように話して、私が車庫の中に車を入れました。
父の様子が気になったので、買い物袋は車の中に置きっぱなし。
とにかく父の様子を確認しなければいけないと思い。部屋に父親を連れて行き、様子を確認しました。
「お父さん大丈夫?」
「俺もよくわかんねんだ…。急に何か動かなくなってきたからだがぁ、、、」
父が発する言葉はろれつが回っていない。そのため内容がよくわかりません。ただ、緊急事態だということはわかりました。
簡単に例えるならば、お酒を飲んで酔っ払っているような状況の話し方をしていました。
このままじゃさすがにまずいと思い、そのまま父を車に乗せ、病院へ直行しました。
診断結果は?
診断結果はやはり脳梗塞。ただそこまで深刻な状況ではないと医者の判断でした。
さすがに心配だったので、その日は病院に一泊してもらうことにしました。
次の日父は無事退院し、帰宅しました。
そこで見た光景はやはり昨日までとは違っていました。
父は言葉数が少なく何か疲れているように思いました。
私は父の様子を見て、相当ショックを受けているのかなと感じました。
「お父さん大丈夫?」
「大丈夫なんだけど…」
やはりまだ、ろれつが回っていない話し方をしています。
「大丈夫なんだけど…どうしたの?」父の机の上にはペンと紙が置いてありました。どうやら、
さっき、ぺんをもって字を書こうとしたけど、バランスよく書けない…。ことで悩んでいる様子でした。
お医者さんからも言われてはいました。
明らかに脳梗塞の影響が出ていました。
もともと達筆だった父の事を見てみると、明らかにバランスが取れていない。
そりゃーテンション下がるよな。。。
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