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私的音楽アーカイブ27(レニートリスターノほか)

261:小沢健二:dogs
262.ユニコーン:ザベリーベストオブユニコーン
263.ジョニーグリフィン:THE BLOWING SESSION
264:レニートリスターノ:LENNIE TRISTANO
265:ジャッキーマクリーン:MAKIN’ THE CHANGES
266.シェリーマン:SHERRY MANNE & HIS MEN AT THE MANNE HOLE
267.ミルトジャクソン:MILT JACKSON QUARTET
268.ダグワトキンス:WATKINS AT LARGE
269:グラントグリーン:BORN TO BLUE
270:フレディレッド:SHADE OF REDD

●264.クールジャズの創始者、クールジャズの開祖などと言われるレニートリスターノだが、周囲が勝手にそう呼んだだけで、本人がそのように名乗ったことはないはずだ。スタンゲッツもマイルスデイヴィスもビルエヴァンスもトリスターノの弟子と言われるリーコニッツも、クールジャズとして一括りにされることが多いが、それぞれの音楽を見てみると全く違う。特にトリスターノはジャズジャイアンツに囲まれる中で、かなり過小評価されていることは否めない。
そんな過小評価は、日本語で「鬼才トリスターノ」と名付けられたこの作品を聴くことで変わるはずだ。レコードの回転数を変えて録音するなど新時代の音楽手法を用い、極めて革新的、現代音楽的とも言えるアプローチをとった。インプロヴィゼーションも秀逸。それだけに、もっと一般的にも知られて良い作品である。

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