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文化人物録16(内山奈月)

内山奈月(元AKB48、現博報堂コピーライター、2014年)
→ライブで憲法について語るアイドルがいると聞き、どんな人だろうと思い話を聞いた。勉強熱心で話も上手く、まさに内山さんのような人が学問をかみ砕いて伝えられれば、憲法に限らず学問の裾野が広がるだろうなと感じた。内山さんはその後アイドルを辞めコピーライターへの道に進んだようだが、メッセージを伝えるという意味では同じ。今社会が不安定だからこそ、内山さんの今後に期待したいところ。

・憲法に関する本「憲法主義」(PHP)を憲法学者の南野森との共著で出版
・小学校の時、社会科の授業を受けて憲法を暗誦しようと思った。方丈記や百人一首などを覚えるのも好きで、憲法もそういう流れで暗記したいと思ったんです。それでAKB
のコンサートでも憲法暗唱を披露することになった。秋元康さんも「すごく面白かった」と言ってくれて。自分では特技とは思っていなかったけど、インパクトがあったんでしょうね。
・まずは形式から入って、後で憲法の中身を勉強し、とても面白かった。例えば衆院が解散するかどうかというときも69条違反、7条解散などと言う言葉があって、これは実際に学んだことでわかりました。
・憲法ってすごく身近なものなんですよ。憲法は国民ではなく国家権力を縛るもので、私を通じて憲法に興味を持つ人も増えてきました。すごく奥深い。AKBでまさか憲法を学んだことが役立つとは思っていませんでしたが、表現の自由は意識するようになりました。憲法があるから日本ではこのような表現活動ができる。そういう意味では、AKBでの活動も憲法とかかわってくるんです。

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