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私的音楽アーカイブ48(ローランドカークほか)
471.モダンジャズカルテット:EUROPEAN CONCERT
472.ティナブルックス:BACK TO THE TRACKS
473.東京事変:大人(ADULT)
474.チャーリーパーカー:BIRD ON 52nd STREET
475.ギルメレ:PATTERNS IN JAZZ
476.ルードナルドソン&ザスリーサウンズ:LD+3
477.ソニースティット:SONNY STITT SITS IN WITH THE OSCAR PETERSON TRIO
478.ローランドカーク:THE INFLATED TEAR
479.クインシージョーンズ:THE QUINTESSENCE
480.秋吉敏子・ルータバキンビッグバンド:孤軍
⚫︎478.今まで47回にわたり所有する音源について書いてきたが、実は最も好きなミュージシャンの1人が抜けたままだった。それがローランドカークである。カークは盲目のミュージシャンでアルト、テナー、バリトンなど各種サックスのほかクラリネット、フルートなどの木管楽器を自在に、時には複数を同時に加えて扱い、マルチリード奏者と呼ばれることもある。これだけ聞くとキワモノのように思うかもしれないが、演奏はあくまで硬派で、黒人音楽をルーツとするジャズの本質的なところに迫っている。
今作は邦訳で「溢れ出る涙」といわれ、カーク作品の中でも名作の誉が高い。演奏楽器はテナーサックス、フルート、マンツェロ、ストリッチ、クラリネット、ホイッスル、イングリッシュ・ホルン、フレクサトーンと非常に多岐にわたるが、いずれの楽器においてもカークは強烈な印象を残す。一般的にはまだまだ知られていない人だが、カークこそまさに多様性がうたわれるいま、広く世界で聴かれるべきミュージシャンであると思う。
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