見出し画像

私的音楽アーカイブ20(ケニードーハムほか)

191.ジャッキ―マクリーン:McLEAN’S SCENE
192.ケニードーハム:AFRO-CUBAN
193.エリックドルフィー:OUT TO LUNCH
194.クリフォードブラウン:MEMORIAL ALBUM
195.東京スカパラダイスオーケストラ:Stoppin’ ON DOWN BEAT ALLEY
196.アイクケベック:BOSSA NOVA SOUL SAMBA
197.ハンクモブレー:ROLL CALL
198.ウェスモンゴメリー:FULL HOUSE
199.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:FREE FOR ALL
200.ホレスシルヴァー:HORACE SILVER AND ART BLAKEY

●192.ケニードーハムは個人的に最も敬愛するジャズトランペッターの1人。正直テクニックとしてはそれほどでもないのだが、柔らかで抒情的な音色は、他の奏者の追随を許さない素晴らしさがある。マイルスデイヴィスも音色で勝負するミュージシャンだが、マイルスのようなギラギラ感、俺が俺が感は全くない。そんな落ち着いた印象の強いドーハムが1955年、リーダーとして、アートブレイキーやホレスシルヴァーなど強烈な面々を率いて録音したのがアフロキューバン。ジャズとラテンの融合というのは今では珍しくないが、当時としてはかなり画期的なことだったはずだ。ファンキーでノリがいい音楽ではあるが、ドーハムが吹くと一種の品位というか、瀟酒で涼やかな空気に包まれる。稀有なトランペッターである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?