見出し画像

私的音楽アーカイブ30(山中千尋ほか)

291.フィルウッズ:WARM WOODS
292.ジョンコルトレーン:Live At THE VILLAGE VANGUARD
293.デュークエリントン:POPULAR
294.ポールデスモンド:BOSSA ANTIGUA
295.チャーリーパーカー:CHARLIE PARKER STORY on DIAL Vol.1
296.ウィントンケリー:WHISPER NOT
297.山中千尋:When October Goes
298.トミーフラナガン:PLAYS MUSIC OF HAROLD ARLEN
299.オスカーピーターソン:オスカーピーターソンの世界
300.奥田民生:30

●297.現在最も人気がある日本のジャズピアニストといえば、上原ひろみと並んで山中千尋の名前が挙がる。これまでにヴァーヴやデッカ、そしてブルーノートとアメリカの名門レーベルと契約するなど世界的にも評価が高いが、デビュー当時は日本のインディーズレーベル、澤野工房からアルバムを出していた。
2枚目のアルバムである「When October Goes」も澤野工房発のヒット作。山中のピアノはオリジナリティと自由さ、楽しさに満ちあふれていて、聴くものの気持ちを昂らせる。特に山中の故郷である群馬県桐生市周辺に伝わる民謡「八木節」のジャズアレンジは、いつ聴いても出色の演奏と言える。今や文筆でも才能を発揮するなどスターミュージシャンの王道を走っている感があるが、澤野工房時代の純粋にジャズを楽しむ姿勢は持ち続けてほしいものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?