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私的音楽アーカイブ52(ケニークラークほか)

511.ケニークラーク:THE GOLDEN EIGHT
512.ハンクモブレー:DECKIN’ TIME
513.スタンゲッツ:THE COMPLETE ROOST SESSION Vol.1
514.高橋信之介:RUMINATIONS
515.スタンゲッツ&ズートシムズ:THE BROTHERS
516.桜井和寿&GAKU-MC:手を出すな!
517.スタンゲッツ:STAN GETZ WITH CAL TJADER
518.エリックドルフィー:ERIC DOLPHY IN EUROPE Vol.3
519.ジャッキーマクリーン:DEMON’S DANCE
520.スタンゲッツ&アルヘイグ:PREZERVATION

⚫︎511.ケニークラークというドラマーは極めて振り幅の広い人だ。ビバップの初期からモダンジャズの先駆的ドラマーとして活動し、ハードバップ期には「ボヘミアアフターダーク」などの名盤を発表。その後はヨーロッパのジャズミュージシャンらと洗練されたサウンドを創り上げた。共演ミュージシャンによってケニーのドラミングも変幻自在に変化するため、僕などはその忍者のような変わり身の速さ、適応力に舌を巻いていた。

このアルバム「ザゴールデンエイト」はのちに一緒にビッグバンドを立ち上げたベルギーのピアニスト、フランシーボランと共演したケニーの代表作の一つ。今年亡くなった欧州の偉大なトランペッター、ダスコゴイコヴィッチとの共演盤という意味でも大きな意味を持つ。ドラマーの存在感が強いバンドというのは、バンドとしての力も強い。そのことを実感させてくれるのがこの作品である。

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