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2018ジャズアルバム(ジャズ批評2019.03)

【1】 クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ/クリス・デイヴ/Blue Note(ユニバーサル)/UCCQ-1078/2017?/CD
【2】 ユニバーサル・ビーイングス/マカヤ・マクレイヴン/Pヴァイン/PCD-18850/1/2018/2CD
【3】 ライヴ・アット・ビムハウス/挟間美帆&メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド/Verve(ユニバーサル)/UCCJ-2152/2017/CD
【4】 アフター・バッハ/ブラッド・メルドー/NONESUCH(ワーナー)/WPCR-18004/2017/CD
【5】 インフィニット・クリーチャー/曽根麻央/ポニーキャニオン/PCCY-30248/2018/2CD
 
1ロバート・グラスパー、ディアンジェロ、アデルら様々なジャンルのトップミュージシャンから信頼されるクリス・デイヴの作品。多彩な共演者が示すように、彼の音楽はジャズ、ヒップホップ、R&Bなどジャンルの壁を軽々と越える。時代の最先端を行くドラミングだ。
2クリス・デイヴとはまたタイプの違うドラマ―。ニューヨークやシカゴなど4都市で録音され、共演者も各都市の音楽文化を映すような構成になっている。都会的、先鋭的でありながら、土俗的な雰囲気も感じさせる。
3日本が誇るジャズ作曲家が、セロニアス・モンクの曲をオランダのビッグバンドと演奏したライブを収録。モンクの楽曲の質の高さをより一層浮き彫りにする、挟間のスタイリッシュで刺激的なアレンジが光る。
4メルドーがバッハの「平均律クラヴィーア曲集」とバッハに触発されて書いた自作曲を交互に演奏した。バッハの類まれな創造性と即興性が、現代のジャズにも通じているのがよく分かる。
5トランペットとピアノを自在に操る「二刀流」の日本人ミュージシャン。デビュー作とは思えないほど完成度が高く、今後に大いなる期待を抱かせてくれる。

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