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【映画感想文】アンノウン:殺人ロボットはどこに向かうのか

普段投稿しているジャンルと全然違いますが、Netflixで「アンノウン:殺人ロボットはどこに向かうのか(UNKNOWN: Killer Robots)」というドキュメンタリー映画を観たので、その感想を書きます。

アニメなどのフィクションも好きですが、Netflixをサブスクしているのは、独自コンテンツのドキュメンタリーが面白いのが理由です。

この他にも、「ラストダンス」とか、「チャレンジャー号」とか、「食品産業に潜む腐敗」とか、幾つかのドキュメンタリーを観ているので、別にミリタリーマニアって言うわけでもありません。

単純にドキュメンタリーが好きなだけです。



全体の感想

タイトルの話に戻りますが、率直な感想としては、具体的なものを観せられて、めちゃくちゃ怖かったです。

ドローンに機関銃が装着してあったり、戦闘機から見た戦地の映像を観たりすると、薄々ニュースとかで感じていたことが、急にリアルになった感じがして、そこが恐ろしかったです。

このドキュメンタリーの、全編を通してのテーマは、「人工知能は諸刃の剣である」ということです。

人工知能(AI: Artificial Intelligence)の一意的な定義はありませんが、ここで描かれているAIはいずれも、自分が考えているよりも遥かに高度で、人間がやっていたタスクを、かなりのレベルまで代替しています。

もちろん、そのことの良い面は様々にありますが、究極的には殺人を、人の意志を介さずにできてしまう技術を見てしまうと、正直悪い面を意識せずにはいられなくなりました。

各テーマの感想

テーマは大きく分けて、以下の3つがあります。

・無人ロボット
・化学兵器
・戦略・戦術AI

無人ロボット

四足歩行のロボットや、ドローンと呼ばれる無人飛行機が、失敗を繰り返しながらも、様々な環境に適応していく様子が描かれています。

最近のトレンドはSwarming(群衆行動)で、1体だけでなく100体、1000体、またはそれ以上の無人機が、互いにぶつからないように動く姿は、壮観であり気持ち悪さを感じました。

こんなのが襲ってきたら、絶対に負けたって思っちゃいます。

最近よく見る、ドローンショー(花火みたいなやつ)の延長線上だと考えると、ちょっとドローンショーの見え方が変わっちゃいました。

化学兵器

ここで描かれていたのは、有効な薬の候補物質組成を探索するAIでしたが、そのAIの変数を一つ変えるだけで、有効な毒を探索することが可能になる例を見て、そんなに簡単なの!?と思ってしまいました。

その結果を論文にすべきかを、研究者が迷っている様子も、リアルで背筋が凍りました。

戦略・戦術AI

一昔前に囲碁の世界チャンピオンが、AlphaGoというAIに敗北したというニュースは見ましたが、ここではLeague of Legendsのような、実際の戦争に近いようなゲームでも、AIが人間を凌駕するほどの成果を出していることが描かれています。

たまにYouTubeでプレー動画とかを観たりしますが、これが実際の戦争に活かされる可能性があるのかと考えると、ちょっと気が重くなりました。


最後に、印象に残った言葉として、「戦争に二番手はない」というものを紹介します。

登場する人達が、上記のような危険を承知で、それでもAIを開発し続ける理由は、開発を止めるリスクの方が大きいからです。

主にアメリカの人達が登場するのですが、他国(特に独裁主義的な国)の研究者が、AI開発で先行してしまうと、たちまち状況が不利になり、もはやそれは戦争の敗北を意味すると言っても過言ではありません。

だから研究・開発は止まることができないし、悪い面ともずっと付き合って行かないといけない、という旨の言葉を聞いて、凄い時代に生きているのだなと感じました。


まとめ

普段投稿しているジャンルと全然違いますが、本記事ではNetflixで配信されている、「アンノウン:殺人ロボットはどこに向かうのか」というドキュメンタリーを観た感想について書きました。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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