【葬送のフリーレン】「暗いよー!怖いよー!」の英語表現は…
漫画「葬送のフリーレン」は、英語やフランス語など、様々な言語で翻訳され出版されています。
本記事では、英語での翻訳本の表現をピックアップし、そこから広がる英語の話題を紹介したいと思います。
ちなみに本記事と同様の記事もありますので、時間があれば御一読ください。
英語の翻訳本は、以下リンクのもの、及びそのシリーズを参照しました。
漫画「葬送のフリーレン」の記述内容は、単行本4巻37話までを含みますが、大きなネタバレになるような箇所は避けるようにします。
英語表現の具体例
暗いよー!怖いよー!
フリーレンがミミックにかじられている時に、彼女が言う「暗いよー!怖いよー!」というセリフは、英語では以下のように翻訳されています。
この翻訳を見て、"It's dark and scary"のほうがシンプルな表現だなと、個人的に思いました。
ただ、推測にはなりますが、元々の表現である「暗いよー!怖いよー!」の語感に似せるために、hereとscaredに共通の"ər"という発音を用いて、韻を踏んだ表現にしたのだと考えています。
勇者ヒンメルならそうしました
フリーレンがハイターに、なぜフェルンを救ったのかと尋ねた時に、ハイターが言った「勇者ヒンメルならそうしました」というセリフは、英語では以下のように翻訳されています。
上記引用に出てくる"that's what ~~"の言い方は、前の発言を受けて、情報を付け足す時に使います。
この場合の前の発言は、フェルンを救ったことで、付け足したのは、ヒンメルでも同じことをするという情報です。
この他にも、"That's what I thought."(訳:私もそう思った)は、日常会話でもよく使うフレーズで、前の発言を受けて、私も同じことを思ったという情報を付け足した表現になります。
なんとなくだ
ヒンメルがフリーレンを冒険へ誘う際に、体外から出ている魔力からは、フリーレンが強い魔法使いであることは確認できませんでしたが、ヒンメルはそれでもフリーレンは強い魔法使いだと言い張ります。
なぜそう思うのかとフリーレンが尋ねた際に、ヒンメルが言った言葉が「なんとなくだ」で、英語では以下のように翻訳されています。
私も日本語の会話の中で、結構「なんとなく」という言葉を使うので、英語で表現すると"Just a hunch"と言えばいいのかと、勉強になりました。
ただ、ビジネスの場で「なんとなく」を使いすぎると、信用を失くしかねないので、カジュアルな場で使うことをオススメします。
あとは、「なぜ」という質問をする際に、よく"Why"を使ってしまいがちですが、特に関係性があまり構築できてない人に"Why"を使うと、個人を責めるようなちょっとキツイ言い方になります。
その場合は引用にあるように、"What makes you ~~"という表現を使って、やや間接的に質問してあげる方が良いかと思います。
実際フリーレンもヒンメル達と初対面だったので、上記のような表現を使ったのだと思います。
フリーレンの投げキッス
フリーレンがザインを冒険へ誘う際に、色仕掛けの1つの方法として、投げキッスをしましたが、英語では以下のように翻訳されています。
Smoochはkissの一種で、より熱烈なものを指す単語です。ちなみに軽いkissはpeckと言うそうです。
漫画の描写と日本語の表現だけを見ると、とてもそう思えないのですが、案外熱烈なキスをザインに送っていたみたいですね。
さすが1000年以上生きたエルフだ…
海外アイドルのコンサートなどで、Give me a peck (or a smooch)と言えば、もしかしたら投げキッスを送ってくれるかもです。
もう付き合っちゃえよ!!!
ザインがフェルンとシュタルクの喧嘩を仲裁した後、酒場でフリーレンに言ったセリフが「もう付き合っちゃえよ!!!」で、英語では以下のように翻訳されています。
"Why don't ~~?"は直訳すると、「なぜ~~しないのか」になりますが、別に責めているわけではなく、どちらかというと提案している感じになります。
ザインも2人が付き合ってないことを責めているわけではなく、ただそうしてくれという提案をしているニュアンスですかね。
ただこちらもWhyを使っているので、気の知れた人へのカジュアルな提案の時のみに使うことをオススメします。
あとザインの発言の後にフリーレンが言った"a big help"も、よく使う表現だと思います。
感謝を述べる時に、ついつい"Thank you"で終わってしまいがちですが、"You were a big help"も付けると、より感謝の意が伝わると思います。
その他
葬送のフリーレンの英語翻訳に関しては、以下の記事にも詳しく載っているので、時間があれば御一読をオススメします。
タイトルの話とか「生臭坊主」の翻訳の話とかが載っています。
まとめ
本記事では、英語での翻訳本の表現をピックアップし、そこから広がる英語の話題を紹介しました。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
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