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【映画感想文】あなたの知らない卑語の歴史

普段投稿しているジャンルと全然違いますが、Netflixで「あなたの知らない卑語の歴史(History of Swear Words)」というドキュメンタリー映画を観たので、その感想を書きます。

アニメなどのフィクションも好きですが、Netflixをサブスクしているのは、独自コンテンツのドキュメンタリーが面白いのが理由です。


本記事では、英語の卑語("swear words")について、婉曲的な表現なしに書いているため、それらを不快に思う方は読み進めるのを止めてください。



作品の概要

「あなたの知らない卑語の歴史」はタイトル通り、代表的な英語の卑語("swear words")の歴史や文化的影響、科学的影響を、真面目に、かつ面白可笑しく紹介する番組です。

番組は全6エピソードで、それぞれ以下の6つの卑語をテーマとしています。

・Fuck
・Shit
・Bitch
・Dick
・Pussy
・Damn

上記の単語を特に誤魔化し無く書きましたが、この記事が消されないことを願います(笑)


全体の感想

全体の感想としては、ちょっとまだ私には難易度が高かったかなと思いました。

"swear words"は、一般的には汚い言葉ではありますが、上手く使用すると笑いのポイントになる場合があります。

登場人物もその"swear words"を、面白可笑しく使っているんだろうな、という雰囲気は伝わってくるのですが、いかんせん私がまだその言葉に慣れていないので、笑いのツボが掴みきれませんでした

あと、"swear words"はヒップホップなどの音楽とも関わりが深いですが、その知識がない私にとっては、それがカッコいい文脈で使われているんだ、という感覚も掴みきれませんでした

おそらく親しい英語話者が増えてくると、笑いのツボとかが分かるようになるとは思うのですが、まだまだその域には達していませんね。

ただ単純に、それぞれの"swear words"が、どのような背景で生まれたのか、またそれが社会にどのような影響をもたらしたのか、という部分に関しては、とても勉強になりました


個人的に面白かったところ

本能的に発する"swear words"

ある研究によると、"fuck"という言葉は、脳のより深い部分と関係しており、それは人間が猿だったころから引き継いでいる部分らしいです。

つまり、"fuck"を含めた一部の"swear words"は、本能的に理解したり、反射的に発したりする言葉とのことです。

ちょっと話は変わって、個人的にYouTubeで海外のマネキンドッキリを見るのが趣味なのですが、そのドッキリで驚いた人が、かなりの確率で"What the fuck"や"Oh shit"という反応をしていたので、確かに"swear words"は本能と結びついているのだと感じました。

(以下が個人的に好きな"Bushman Prank"のYouTubeです)

逆に日本人は「びっくりした!」という状況を説明する言葉を発することが多かったので、日本語は本能的に卑語を発する言語文化ではないのかもしれません。


"swear words"の多義性

番組で紹介した"swear words"は、非常に頻繁に使われる6つを厳選しているだけあって、1つの単語でもかなり幅広い意味を含んでいます。

わかりやすい例で言うと、(文脈にも依りますが)"shit"のみで使うと汚い印象を受けますが、"the shit"として使うと「最高のもの」というポジティブな意味に変わるそうです。

また、仲の良い女性同士で使う"bitch"は許されますが、男性が女性に"bitch"と言うのはほぼNGです。

このように、文脈や冠詞の有無、相手との関係性などによって、"swear words"は意味合いがかなり変わることがあるとのことです。

ネイティブ話者には本能にまで結びついているほど重要な"swear words"ですが、これだけ文脈に依存して意味が変わるものであるため、英語学習者が使うにはかなりハードルが高い言葉だと言えるでしょう。

まあ使わなくても普通にコミュニケーションは取れるので、本当に慣れるまでは気にしなくて良いとは思いますが。


"minced oath"の世界

本能で発してしまう"swear words"なので、放送禁止用語ではあっても発言を止めるのは難しいのですが、それを和らげるために"minced oath"という逃げ道があります。

"minced oath"とは、"swear words"を婉曲的に表現しなおしたもので、例えば"shit"を"sheesh"などの別の単語として言い直したものを言います。

ただでさえ"swear words"は取り扱いが難しいのに、"sheesh"などのバリエーションがあるなんて、もうすでに私の中で混乱しています(笑)

唯一の救いは、"minced oath"は発音的に元の単語と似ているので、リスニングの際に何となく言っている意味が分かることですが、それでもバリエーションがありすぎな気がします。


まとめ

普段投稿しているジャンルと全然違いますが、本記事ではNetflixで配信されている、「あなたの知らない卑語の歴史」というドキュメンタリーを観た感想について書きました。

本記事で紹介した事例は、映画のほんの一部なので、もっと詳しく知りたい方は、Netflixにてご視聴をオススメします。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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