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「ハイバイと岩井をさかのぼる」 第0回

ハイバイの岩井秀人さんが、演劇から派生して新しい活動を始めるという決意表明というか、その思考の変遷を辿って行くようなトークイベント(2019年9月27日)があった。次々と新作を制作していくという演劇界のサイクルから脱し、と言いつつもちろん演劇の活動はしていきつつも、自身の考え方や岩井さんが関わっている人たちの考えを聞き出すトークイベントやワークショップに比重を置いていくのだという。自分自身が抱える問題を「書く」ということで昇華し、次に人の話を聞いて劇作をし、さらには当事者を舞台に引っ張りあげ、さらにさらにはその人たちに脚本を書かせる、といったように、劇作を続けていくなかで岩井さんの中で「書く」ことがどんどんダイナミズムを増して変化していく。それは傍目からハイバイのファンとして芝居を観て少しは感じていたことだが、改めてまとめて話を聞くとますます面白い。「これは、多くの人が知るべき話だ」と岩井さんにインタビューを申し出た。いままでの作品についての話と、そこで岩井さんにどんな変化があったのかを数回(何回におさまるかわからない)にわたり聞いていく。(構成・文:上條桂子)

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