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社会人3年目の春、スタートアップに1人目の広報として入社し、この2年でやってきたこと

2019年の春、MyReferに入社してから丸2年が経ちました。このnoteでは、転職の経緯や入社からの2年間にやってきたことをまるまる書いてみます。

近しいキャリアの方に共感いただけたらうれしいですし、スタートアップ広報の先輩方や同志の皆さまへ報告するつもりでまとめました。(そして、2人目広報の方を探しているので、少しでも誰かの心に届くといいなと思っています!)

MyReferに入るまで

私は、新卒で大手メーカーに入社しました。日本の基幹産業である自動車業界を選び、グローバル規模のマーケティング調査を担当。社会人の基礎は学んだものの自分にとってのやりがいをうまく見つけられず、2年目を迎えるころにはもっと挑戦できる環境を探していました。

振り返ると、大学時代に体育会ボート部のマネジャーとして、「組織を支える役割で、熱い仲間と一緒に高い目標に向かって挑戦してきた」ことが忘れられなかったのかもしれません。その頃、スタートアップの友人におすすめされて、たまたま行ったのがシーライクスのレッスン。

そこである広報の方のお話を聴いて、広報の仕事内容に惹かれました。経営課題に紐づいて、サービス広報や企業広報、社内広報、採用広報へ注力し、経営者の描くビジョンを伝える。

広報は、自分のやりたいことがなくても、やりたいことがある人の夢を実現するサポートができる――そう感じてから、スタートアップの広報アシスタントや、ウェブ編集の副業を経て、転職活動をし、社会人3年目からMyReferの1人目広報として働き始めました。

なぜMyReferなのか

一番の入社理由は、ビジョンに共感したからです。会社HPのメッセージを読んだときから、自分の想いとビジョンが近いと感じていました。

ビジョン:つながりで日本のはたらくをアップデートする
ミッション:雇用の最適配置と流動化を支援し、社会発展に貢献する
コーポレートスローガン:令和を代表する会社を創る

一次面接で人事と話して「この会社、めっちゃいい!」と高まり、社長との最終面接で「この人の夢を一緒に実現したい」と思ったことを今でも鮮明に思い出せます。

そのとき「リファラル採用」という言葉はほぼ知らなかったですし、20数名の会社に飛び込むのも想定外でした。でも、”つながり”で日本の採用・転職の価値観を変えていくことで、もっと1人1人のチャレンジを応援しあえる世の中が作れる。そして、それが日本の経済発展につながる。

そう確信しました。私自身、はたらくことにもやもやを抱えていた一人だったからこそ、日本のはたらく概念を変えていきたいと思ったんです。そして、MyReferが時価総額1兆円のビジョナリーカンパニーになるという高すぎるくらいの志を持っているところにもワクワクしました。

広報のミッション

そして今、広報PRとして「コミュニケーショングロースハック室」という名前で活動しています。ミッションはその名の通り、会社の未来をコミュニケーションでグロースハックすること。

中長期的な経営戦略に沿って社内外のコミュニケーションを設計し、あらゆる職種のメンバーと協力して実行しています。具体的には、経営者直下で半期ごとにミッションをすり合わせて進めてきました。

わたしたちMyReferは、世の中に新しい概念を創ること、そして自分たち自身がカルチャーの濃いビジョナリーカンパニーへと成長することを目指しています。その上では、リファラル採用という新しい概念を広めていくためのPR戦略、代表のビジョンやカルチャーを社内に浸透させるコミュニケーションの力が不可欠です。

正直、経営者の直下で働く中では自分の至らなさに苦しむことが多々あります。それでも、経営者の脳みそを自分なりに何とか理解しながら、コミュニケーションという事業の核となる部分でチャレンジの機会を頂いています。

2年間やってきたこと

この2年で行ってきた、半期ごとの広報PR活動のサマリを書いていきたいと思います。MyReferの社員の皆、お客様、投資家の皆さま、パートナーの皆さまと一緒に取り組んできたことですが、MyReferの広報PRの仕事をイメージしてもらえたらと思います。

◆2019年上期

社会背景:採用手法の多様化が広がる
戦略:エンタープライズ企業への注力
PRゴール:リファラル採用の啓蒙とNo.1ポジションの確立
主なPR施策:オウンドメディア「HR Lab.」の開始、日経新聞等への事例露出、HRアワード等の受賞、新卒サービスのリリース、コンサルサービスのリリース

「HR Lab.」というオウンドメディアを立ち上げ、ユーザー様やリファラル採用の有識者への取材を始めました。導入事例取材は、2年間継続して月2~3本ずつ行っています。様々な業界・規模で採用を変革する人事や経営者の想いを聞けるのは本当に貴重な機会です。

お客様の生の声を聞き、その事例をもとにメディアにも提案。HR系メディアとの関係構築を始めつつ、大手企業の人事・役員が見る日経新聞にも注力しました。手探りながら「HRテクノロジー大賞」や「HRアワード」なども獲得し、リファラル採用の事例収集とイメージ作りを進めていきました。

また、少しでも広報の社内認知を広げるため、「リファマル通信」と題して広報活動を配信していました。

◆2019年下期

社会背景:リファラル採用の大衆化
戦略:情緒的な差別化/ブランディング
PRゴール:リファラル採用3.0(ファンベース採用)の啓蒙
主なPR施策:人事の本音調査リリース、社長ブログ、ファンベース採用イベント開催、ファッションリファラルナイト、ファンベースな新機能リリース

この頃からPR Tailor の山田さんにコンサルに入ってもらい、MyReferのブランディング戦略を再考し始めました。世間ではリファラル採用が少し流行り出していて、逆にマイナスなイメージすら持たれてしまう状況でもありました。そんな中、我々の目指しているリファラル採用の世界観を伝えるため、リファラル採用の考え方をアップデートしました。

「リファラル採用3.0」と銘打って、インセンティブ制度による紹介だけではなく、おすすめしたい関係づくりから始めるということです。調査や代表ブログ、メディアからストーリーを展開することを軸に据えました。

そして、元メルカリ/SHOWROOMの唐澤氏やSmartHRの薮田氏、スープストックトーキョーの江澤氏を迎えてファンベースリクルーティングMTGを開催し、好評を博しました。

この概念は、今もセールスやCSの一人ひとりがお客様へと語り、そしてお客様一社一社がリファラル採用3.0を体現することにつながっています。

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◆2020年上期

背景:コロナ禍による採用凍結、新卒採用のウェブ化
戦略:ターゲット業界変更、新卒リファラル強化、社内の組織力強化
PRゴール:ニューノーマルな採用=リファラル採用の啓蒙。コロナ禍の新卒採用もリファラルに
PR施策:オンラインファンベース採用イベント、合同記者勉強会、業界ごとの顧客登壇セミナー、業界紙への露出、内定者調査、内定者登壇イベント開催、社内表彰者インタビュー開始

2020上期はコロナ禍になり、どのような発信をしていくべきなのか本当に悩みました。オンライン飲み会×リファラル採用のプランをリリースしたり、オンラインでファンベース採用を語るイベントを開催したりしました。

コロナ禍の採用の変化を語るために複数企業と連携して、オンライン合同記者勉強会を開いたことも、大きな学びがありました。

コロナ禍で新卒採用も大きく変化していたので、変化の動向を捉える調査リリースを配信するとともに、複数内定承諾者が語るイベントを開催。世の中に課題を提起する責任を強く感じました。また、ターゲット業界が変わったので、顧客登壇セミナーを行い業界紙にアプローチし始めたのもこの頃です。

また社会情勢が大きく変化する中でも、社内ではビジョンやカルチャーをより強固にし、プロフェッショナルに業績へコミットする組織を作るため、チーム体制や表彰者インタビューを開始しました。

◆2020年下期

背景:コロナ禍で”つながり”の価値再定義、コロナ禍での転職増加
戦略:資金調達からカテゴリーキングへ。採用倍増計画
PRゴール:改めてリファラル採用No.1ポジションの確立
PR施策:資金調達のリリース、顧客登壇セミナーの開催、「Japan Referral Recruiting Award 2021」の初開催、社内ラジオ開始、入社者インタビュー開始

シリーズBの資金調達を発表。それを期に改めてリファラル採用の”カテゴリーキング”をとるため、リファラル採用のロールモデルとなる企業とリクルーターを表彰する「Japan Referral Recruiting Award 2021」を開催しました。

2015年から一社一社リファラル採用を啓蒙してきた社内の皆と、採用を変革してきた企業、組織と友人の成長に寄与した社員の方々を表彰する場を創り上げました。表彰企業からこの受賞のことを発信していただけたことが何より嬉しかったです。

いっぽう社内では、40名から倍の規模への組織拡大を見据え、入社者紹介の社内報をスタート。代表と現場のコミュニケーションの機会を作るため、アイデア箱の仕組みや社内ラジオも開始しました。

大事にしていること

ここまで駆け足で、私のたずさわったMyReferの広報活動をまとめましたが、すべては代表鈴木のビジョンとそれに共感して集まった社員の皆、そしてサポーターの皆さんがいるからこそ実現したものです。その中でも、広報PRとして一貫して大事にしてきたのは、大きく挑戦することと、思いやりの心を持つことです。

私は知識も経験も足りないですし、旗を立てる力はまだ足りません。でも、挑戦できる環境に飛び込んだからこそ、”つながり”で日本の採用・転職の価値観を変えて、より良い世の中を作るために、自分自身が挑戦し続けることを大事にしています。

そして一人ではなく、いろいろな方と一緒に大きなことを実現するために、相手の立場に立って思いやりを持つことを心がけています。

あとは、MyReferのLeadership Principle10個を体現すること。シンプルにこの10個さえ体現できれば、MyReferをもっと伸ばし、ビジネスパーソンとしても成長できると思っています。

今後どうなる?

まず、MyReferは数年後のIPOを目指して、組織も事業も急拡大中です。広報PRとしてはコミュニケーションで会社の未来をグロースハックするために、次なる戦略を練って動き出しています。

そして、やりたいこと/やるべきことを考えた上で、より広報PRの成果を最大化して広報が強いビジョナリーカンパニーを創るため、2人目の採用活動をすることを始めました。

私自身は、経営に資するコミュニケーションのプロになりたいと思っています。まだまだひよっこですが、日々真摯に仕事に取り組み、できる限り最速で成長していきたい。

そして直近では、広報PRのチームを作ることが自分自身の目標でもあります。自分一人ではできなかったこと、思いつかなかったこと、克服できていない弱み――2人以上のチームになって、背中を預けてチームワークを発揮することができたら、大きく飛躍できるかもしれない。

それが実現できるように、採用活動とチーム作りを精一杯頑張ります。手探りで迷惑をかけてしまうこともあるかと思いますが、皆さまから学んでいきたいと思います。

終わりに

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。MyReferの広報活動に共感していただくこと、そして広報PR2人目の仲間を見つけるために、入社からの2年間とこれからのことを書きました。

MyReferのビジョンに少しでも共感をもった方、MyReferを成長させて日本の採用・転職市場を変え、ビジョナリーカンパニーを創ることに一緒に挑戦しませんか?

↓わたしの紹介限定求人です💐

お気軽にメッセージをいただけると嬉しいです。応募でなくても、いろいろな方とお話したいです。いつもお世話になり、応援してくださり、本当にありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします。

MyRefer岩田知佳


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