見出し画像

SFセレクション読破メモ。NO.1

やばい下書きが20件くらい
また たまってきてしまった…!


1.午後の恐竜

恐竜のスクリーンが突如、人類の目の前に現れる。
星新一先生の作品です。
『なぜ、恐竜のスクリーンが?』
見えるのに、触れない驚きの理由とは。

2.スピードのでる薬

SFというカテゴリにおいて、矛盾というか
「それは無理だろう」という設定はつきもの。

無理だろうを紐解いて笑わせる空想科学読本で突っ込まれまくってますが
比較的こちらの作品は設定を科学的にしていて、よくできています。
スピードのでる薬は『なぜスピードがでるのか』どういう原理なのか。

3.大英博物館の盗賊 アーサー・C・クラーク
「2001年宇宙の旅」の原作者。
著名な方の短編を読めるとあれば、これほど嬉しいことはありません。

例にもれず、こちらの主人公の話は常に読者が感じる
『なんで』の思考と回答がぱっちりなラスト。一読の価値あり。

4.時計のない村(小川未明さん)
日本のアンデルセンと名高い、小川未明先生。
赤いろうそくと人魚の話の作者であり、他にも数々の話を残しています。

5.血(フレデリック・ブラウン)
かなり短いショートショート。(3P)
吸血鬼たちがたどりついたタイムマシンの先にあったものが、なるほどそれは……というラスト。
皮肉もきいてて、短いながらに良作です。

6.金星樹
マンガ。
少女タッチなので好みがわかれますが、
内容は素敵です。

7.トインビー・コンベクター
レイ・ブラッドベリさんのタイムマシン作品。
おいおいブラッドベリ先生の作品を読んでみたいなあと思ってたけれど、こちらに入っていたので感極まる思い。

独特の文章をもっている作品(読むところによると当人の味らしい)で、
タイムマシンが現れる様子も、実に詩人のような書き味。

というわけで
その美しい文章の書き味を一部、引用させていただきます。

マシンは蜘蛛の巣の大洞窟のように輝いた。歳月を吸い、思い出をひっそりと吐いている。その水晶の網には幽霊たちが宿っていた。巨大な神蜘蛛が一夜にして織ったタペストリーだ。

トインビー・コンベクター@レイ・ブラッドベリ

これだけで、
なるほど確かに詩人だと感心いただけると思う。

いやあ、なんですかね、これ。
妄想がはかどっちゃうんですけど…?
本当に ありがとうございます。



1話からぶっとんだ面白さをみせるSFセレクション。
息切れしない!?大丈夫!?
と心配になるが、杞憂だった。

なぜなら、2冊目以降も全世界の名作が揃っていたからだ…!
読書の秋は終わらない……から、続くのかもしれない。

読んでいただきまして、ありがとうございます。 サポートいただければ嬉しいですが、記事を読んでいただいたことが私にとって一番嬉しいです。 次の記事も、みなさんに喜んで、楽しんでもらえるよう頑張ります!