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旅人が増えれば、世界が平和になる理由

旅の価値とは何だろう?

見たこともない絶景?
知らない街のにおい?
道の上で出会う人々?
味わったことの食べもの?

空港からでたあの瞬間、五感が襲われるあの感覚。衝動が身体中をノックして眠れないあの感じ。言葉足らずでもいい、この呼吸法は自分が一番よく知っている。今日も旅に溺れるのだ。

旅人が増えれば世界は平和になると本気で信じている。

旅とは、生き方の選択を広げるものだと思う。
色んな街を歩き、色んな人に出会い、何十億通りの"人"の生き方にひとつずつ丁寧に遭遇する。そして僕らは、その生き方に直面したとき、「相手と自分は違う」ことに気づく。

そう、この世界に同じ人間など一人としていないのだ。

同じ人間だと思っているから、少し否定されただけで腹を立てたり、誰かが別行動をとれば、「なんだあいつ」と一斉に袋叩きにする。学校の小さな教室の隅で起こっているいじめも、この世界を大きく繋ぐ外交も一緒だ。

生まれた場所も育った環境も肌や目の色も価値観もなにもかもが違う。生活に急かされて、そんな簡単なことも忘れてしまったなら、今すぐ旅に出るといい。旅人たちはそんなこととっくに気づいているのだから。

敬愛するアーティストにこんな言葉がある。

ひとつにならなくていいよ。
認め合うことができればさ。
もちろん投げやりじゃなくて。
認め合うことができるから。
ひとつにならなくていいよ。
価値観も理念も宗教もさ。
ひとつにならなくてもいいよ。
認め合うことができるから。

ひとつになろうとして相手の領域に踏み込もうとするから、戦争が起こる。
認め合うだけでいい。相手と自分は違うことに気づいたら、じゃあ考えよう。どういう言葉を使えば相手に伝わるのか、どういう言い方をすれば相手を説得できるのか。そこを考えよう。

旅人ならそれができる。

だから旅人が増えれば世界は平和になる。
だから今日も僕は旅を広める。

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