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内閣府が掲げている「ムーンショット目標」"目標3"


前記事に続いて、内閣府が掲げている「ムーンショット目標」の目標3について今回は考えてみたいと思います。まず、内閣府が掲げている「ムーンショット目標」の目標2についてはどのようなものかをまとめていきます。

日本の内閣府が掲げる「ムーンショット目標」の目標3は、2050年までにAIとロボットの共進化を実現し、自ら学習・行動し、人と共生するロボットの開発を目指しています。この目標には、いくつかの具体的なターゲットが設定されています。

それぞれ以下にて書き出していきます。

「ムーンショット目標」の目標3

  1. 2050年までに、人が違和感を持たない、人と同等以上な身体能力を持ち、人生に寄り添って一緒に成長するAIロボットを開発する。

  2. 2030年までに、一定のルールの下で一緒に行動して90%以上の人が違和感を持たないAIロボットを開発する。

  3. 2050年までに、自然科学の領域において、自ら思考・行動し、自動的に科学的原理・解法の発見を目指すAIロボットシステムを開発する。

  4. 2030年までに、特定の問題に対して自動的に科学的原理・解法の発見を目指すAIロボットを開発する。

  5. 2050年までに、人が活動することが難しい環境で、自律的に判断し、自ら活動し成長するAIロボットを開発する。

▼参考記事

目標設定における背景

  1. 少子高齢化と労働人口減少:日本は少子高齢化が進行し、生産年齢人口が減少しています。この問題は日本だけでなく、他の先進国やアジア周辺国でも共通しています。この人口動態により、多様なライフスタイルを追求できる持続可能な社会(Society 5.0)の実現が求められており、身体的能力、時間や距離といった制約を技術的に解決することが目標になっています​​。

  2. 大規模自然災害への対応:日本は、大規模な自然災害への備えも重要な課題としています。地震や台風などの自然災害に対応するための技術開発も、ムーンショット目標に含まれています​​。

  3. 地球温暖化の問題:地球温暖化も日本のムーンショット目標における重要な要素です。地球環境の回復と都市文明の発展を両立させることが目標の一つとされています​​。

  4. 国際的な競争とイノベーション:欧米諸国や中国が破壊的イノベーションの創出を目指し、大規模な投資を行っていることに対抗して、日本も大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進しています。これは、日本が国際的な競争において遅れを取らないようにするための戦略の一環です。

ムーンショット目標"目標3"を成し遂げるためには (IVYX的見解)

達成するためには主に以下の要素をある程度満たす必要があると考えています。イノベーションの促進はマストで、人とロボットとの共生を促す文化を醸成する必要があると考えます。

▼先進的なAIとロボティクスの研究開発
AIとロボット工学の基礎研究に投資し、新しいアルゴリズム、センサー技術、動力システム、通信技術などの開発を推進する必要があります。
ヒューマノイドロボットや、人間の感情や行動を理解し、対応できるAI技術の開発。

▼人とロボットの共生を実現する社会システムの構築
ロボットが社会のさまざまな部門で活躍できるように、法的・倫理的な枠組みを整備する。
一般市民にロボット技術の理解を促し、人とロボットが共生する文化を育成する。

▼教育とトレーニング
子供から大人まで、AIとロボット技術に関する教育と訓練を普及させる。
専門家や技術者のための高度なトレーニングプログラムを提供する。

▼国際協力とコラボレーション
他国や国際組織との技術共有や共同研究を進める。
グローバルな規模でのイノベーションの推進。

▼産業界との連携
企業、特にテクノロジー関連の企業との協力を強化し、実用化への道を加速させる。スタートアップや中小企業の支援を通じて、イノベーションを促進。

▼持続可能性と倫理的配慮
テクノロジーの発展が環境に与える影響を考慮し、持続可能な開発を目指す。AIとロボットの使用において倫理的配慮を重視する。

まとめ

日本のムーンショット目標の目標3を達成するためには、先進的なAIとロボティクスの研究開発、人とロボットの共生を支える社会システムの構築、教育とトレーニングの普及、国際協力と産業界との連携、および持続可能性と倫理的配慮を重視した多角的なアプローチが必要となります。


株式会社IVYXでは以下のDX領域における推進・導入支援を行っております。



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