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ゆるぼうvol.023 災害ボランティアに行く準備 -ボランティア保険編-【Youth for the Resilience】

今回は災害ボランティアをはじめとするボランティア活動に取り組む際に欠かせないボランティア保険についてご紹介します。

-そもそも保険とは?

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生命保険、火災保険、自動車保険、健康保険など、“保険”という言葉は広く一般的に使われていますが、保険とはなにか説明してほしいと言われると困ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

辞書(デジタル大辞泉)によると、保険とは、
「火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度」と書かれています。
平たく言うと、あらかじめ必要な費用を払っておくことで、ケガをしてしまったときや、物が壊れてしまったときの、治療費や修理費を補償してくれる仕組みが保険ということです。

-では、ボランティア保険とは?

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ボランティア保険は、ボランティア活動に関わるケガや賠償責任を補償するための保険です。
賠償責任とは、他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊したりしたことなどによって、その人へ治療費や修理費を支払う必要が責任のことを言います。

-ボランティア保険でどんなことが補償されるのか?

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ボランティア保険は、自宅を出てボランティア活動先に向かう道中から、活動先から帰宅するまでが補償されます。そのため、活動先に向かう道中で交通事故に遭ったときのケガなども補償されます。
活動中の熱中症やケガをはじめ、配布されたお弁当で食中毒になって入院した場合も補償されます。
他にも、誤って他人をケガさせてしまったり、他者から借りた物を壊してしまったときなども補償されます。
現在は、特定感染症(新型コロナうウイルスを含む)も補償対象です。

-ボランティア保険で補償されないことは?

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例えば、自動車を運転して事故を起こしてしまった場合は、ボランティア保険では補償されないため、自動車保険によって保障されます。
また、海難・山岳救助ボランティア、銃器を使用する害獣駆除ボランティア、野焼き・山焼きを行うボランティアや、チェーンソーを使用する森林ボランティア等は補償されないため、こういったボランティア活動を行う際は他の保険に加入する必要があります。

-ボランティア保険の種類

ボランティア保険には①基本プラン、②天災・地震補償プランの2つがあります。
②の天災・地震補償プランだと、地震・噴火・津波による死傷も補償されますが、①の基本プランでは補償されないという違いがあります。
また、①基本プランの保険金は350円に対し、②天災・地震補償プランは500円と、少し高くなっています。
補償期間はどちらも加入日から年度末までのため、毎年加入する必要があります。

-ボランティア保険にはどうやって加入するの?

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基本的には、最寄りの社会福祉協議会で加入することができます。
社会福祉協議会は基本的に自治体ごとにありますので、【ボランティア保険 (自治体名)】で検索してみてください。
なお、近年災害時には、全国社会福祉協議会のホームページからWEB申し込みが可能になっています。

日頃から地域の清掃活動に取り組まれたり、ボランティアサークルに入っている人は、毎年4月に加入することをお勧めします。
なお、IVUSAの学生会員の方は、年会費にボランティア保険料も含まれており、事務局が加入手続きを行っていますので、個人で加入する必要はありません。

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