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2020/4/27 愛のある忘れ物

僕は双極性障害です。改めて宣言するとなんだか恥ずかしい気持ちになります。私は変わらず私なので、気にしないでおきます。
発症から半年、診断から2ヶ月といったところでしょうか。生きたくないけど死にたくなかった当時を綴っていけたらと思います。では、よろしくお願いします。

そもそも双極性障害とは
精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。(厚生労働省みんなのメンタルヘルス総合サイト参照)

初めは私もうつ病と診断されました。他にも自律神経失調症(※正式な病名ではないそう)や非定型うつ病、適応障害によるうつ状態等の様々な診断が医師から下されました。
上記にあるように、双極性障害は他の病気と間違われやすい傾向にあるそうです。気づかぬままうつ病の薬で間違った投薬を行うケースもあるのだとか。そもそも双極性障害とうつ病では治療目標が違うようです。私は早い段階で医師に気付いてもらいました。
私の症状もうつ状態の割合が多く出ました。主に気分低下や過食、睡眠障害に加えて妄言が目立ちました。なにをするにもたくさんの努力を必要とし、特に酷かったのが食事と睡眠です。食事は朝昼食べることなく出社し、帰宅後に2.5食分の夕食を深夜に食べていました。今考えると恐ろしいです。具体的には深夜の2時にマクドナルドで2人分食べるといったことも当時はしていました。睡眠は、なかなか寝付けず深夜1時半に就寝し深夜4時におきていました。妄言は会社で言われた何気ない一言を嫌味に変換し反芻することも日課になるほどでした。
そして、早朝に急ぐタクシーを横目に見ながら踏み出せば死ねると夢想しつつ泣きながら出社していた記憶があります。これを希死念慮と呼ぶそうです。

これがうつ状態の私です。私は躁状態をあまり自覚していないので、躁のエピソードはないのですが、周りの意見からこの1年間ほどはかなり気分屋さんだったと聞いています。迷惑をかなりかけていたのだと思います。申し訳なさでいっぱいです。

これが今の私です。書き連ねていくと悲しくなってきました。しかし、いいこともあるのです。
躁状態の時に信じられないほどのアイデアが浮かんできます。それはもう頭がおかしくなるほどの感覚です。今でこそお薬で抑えてはいますが、当時は楽しくて仕方が有りませんでした。その時に残した日記や趣味の写真、書いた文章はまだ保管しています。またあの時に戻れたらいいのにと思うことも有りますが、少し寂しい気持ちを抑え、この普通を謳歌していこうと思います。