私は内心焦っていた。いつか来る終わりに心を震わせていた。 雨が降り出すと同時に呼び出された。いつもなら短い要件でも必ず電話してくれたあなたはもう居ない。いつもは鬱陶しい雨も、今だけは味方だった。ペトリコールも悪くはない。傘もささずに濡れ、雨か涙か錯覚したい気分だった。そんなことを考えながら、違和感ある笑顔を貼り付け待ち合わせ場所へと向かう。 遠くからでもはっきりと分かる。あなたの伏し目がちな目が大好きだった。 あなたは俯きながら言った。「大変なんだよね…仕事」続けて言った
私は自分のために泣くことが大いにある。 それが悪いことだとも思っていない。 最近になって気づいた。気づかせてくれたのは私の大切なひとだ。その人はどこでも泣く。感情のままに泣く。それが少し羨ましかった。 我慢することを強いられてきた私にとって、この出会いは衝撃だった。いざ自分が夜が明ける数だけ泣くことがあったときに初めて気づいた。涙を流してもいいと。 蛇口を捻り、感情の水位を調整しバランスを取るために泣くのだと理解した。 喉が渇く、水を飲む、泣く。 私の感情、あなたの日常。
柔らかい日差しを抱きしめながら朝を迎えた。 社会人になってから無理をして飲み始めたコーヒーはいつしか日課となった。聴き慣れたニュースの原稿は雑多な話題ばかりだ。聞き流す。朝食にこだわれるくらいの余裕は欲しい。毎朝の花瓶の水換えは欠かさない。少し進歩した。 誰だって日常から逸脱しない程度に抜け出したいと思っている。毎日を変えるために一日を始めていく。
人生に後悔は付きものだ。 いつの日か吐き捨てられたセリフ 心ないナイフで突き刺され、瀕死の状態だった。必死に生きてきた。大人になるために後悔する人生なんて残酷すぎる。私は私を変えられない。子供でいたい。お金があれば踊る。底をつけば働く。時間が余れば愛を育む。 壊れたままでいたい。 後悔よりも嘲笑されることを私は選ぶ。
揺れている。 揺れるカーテン 揺れるドレス 揺れる振り子 揺れる、揺れる、揺れる 揺れる、揺れる、揺れる 揺れる、揺れる、揺れる この世界は揺らいでばかりだ。 例外はない。 私は揺れる。 感情的に揺れる。 音楽を聞き揺れる。 恋に揺れる。 私の心は揺れ動く。 不安定でいい。不安定がいい。 揺れる、揺れる、揺れる 揺れる、揺れる、揺れる 揺れる、揺れる、揺れる
読書感想文なんてものを13年ぶりに書こうかな。いつか
僕は双極性障害です。改めて宣言するとなんだか恥ずかしい気持ちになります。私は変わらず私なので、気にしないでおきます。 発症から半年、診断から2ヶ月といったところでしょうか。生きたくないけど死にたくなかった当時を綴っていけたらと思います。では、よろしくお願いします。 そもそも双極性障害とは 精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらを
思いの丈に文章を書くことが好き。絵を眺めることも好き。敬愛する作家の作品を読むことも好き。そんな私が唯一出来る創作活動、写真について書きます。 私の趣味はカメラで、特にフィルムカメラが好き。シンプルな写ルンですから、一眼カメラ、中判カメラ、ハーフカメラからインスタントカメラなど多種多様、たくさん持っています。誰を撮るとかはなく、今は思いつくままに物や風景を撮るので毎日持ち歩きます。首からカメラを下げて出歩くのは邪道でしょうか。最近街中で見かけるのは旅行客ばかりで、日常では変な
はじめまして。 初めから何を書いたら良いのか正直困っています。誰かの見せる為に書く物ではないので気にせず記録を残そうと思います。 まずは簡単な自己紹介なのですが、年齢は24歳です。趣味はフィルムカメラや読書、美術館巡りです。字面だけはお洒落に見えます。他にも多趣味で色々あります。この辺は次回書けたら良いな。性格は少し変わっているといわれます。ゆっくり動くタイプかな。一部紹介してみました。これから変わっている部分はnote内で露見していくことでしょう。 そして、noteを始
