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早く大人になりたかった

はやく大人になりたかった

自由になりたかった

寂しくて泣いた


全卒業式で
一切涙が出なかったのに

寂しくて泣いた

私はよわい

一人暮らしを始めてすぐは
わくわくが勝って寂しさは薄かった

大学最初の夏休み
帰省して人の温かさを感じながら過ごした2週間

母が仕事のため家を出る音で目が覚める
ダラダラと1日を過ごすと夕飯の時間になり
ランチョンマットにぎゅうぎゅうになった
鬼うま飯をいただける。
最高の日を過ごした

夏休みはまだ続く

試験を受けるために
1人帰ってくる
家にいるのと一瞬で孤独感に潰されそうになる
どうしようもなくなり散歩をする
人とすれ違う 電車が通る 
だが、そこに笑い合ってくれる相手はいない
光だけが私の感情を動かす
生きてる
ただ生きてる時間

なんとか時間と一緒に進むために外に出る
家出て一瞬で疲れるけど
歩く

横で生活しても
縦で生活しても
寂しい時間が続いても
お腹はすく

大好きな人との通話が終わると
そこが一瞬で1人の空間になる
喉が痛くなる

私は小さい頃から小さめの悲しみは喉が痛くなる

先のドキドキを気にして
今のわくわくを楽しめない


死ぬほど生きたい

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