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横河電機・ピリカ・ミッドナイトブレックファスト・グッドコモンズの豪華4社登壇イベント。SDGs×Business:「消費者」から「チェンジメーカー」へ イベント開催レポート

2023年8月18日、一般社団法人国際エデュテイメント協会(以下、IUEO)主催のSDGsイベント3年目となるSDGs×Business :「消費者」から「チェンジメーカー」へ を開催しました!横河電機株式会社のラーニングセンターを会場としてご提供いただき、SDGsやサステナブル経営を実現する豪華4社のゲストスピーカーをお招きし、学生参加者20名以上を含めた大規模なイベントとなりました。

今回はその開催レポートを公開します。

昨年に引き続き、SDGsをテーマに高校生や大学生を集め、今年はビジネスや経営の視点も入れ、社会人×学生の化学反応が見られたイベントでした!終了アンケートでは、満足度100%に加え、SDGsや社会課題、自身のこれからの生き方、ウェルビーイングについて深く考えることができた、とのお声をたくさんいただきました。以下、イベント詳細についてお話します。

当日のタイムテーブル
10:30 開会式、アイスブレイク
11:00 パネルディスカッション:ミッドナイトブレックファスト(株)喜多 紀正氏・(一社)グッドコモンズ香坂 公嗣氏・IUEO
12:00 お昼休憩
13:00 SDGs Input講座
13:30 Keynote Talk 横河電機株式会社 清武 康平氏
14:00 Keynote Talk 株式会社ピリカ 土屋 明子氏
14:15 パネルディスカッション:株式会社横河電機・株式会社ピリカ・IUEO
15:00 キャリアQ&A
15:30 対話型グループワーク
16:40 グループワーク発表
17:00 閉会式

開会式

20名以上の参加者は高校生や大学生。また社会人参加者も数名参加し、SDGsへの興味関心や夏の思い出づくり、課外活動として初めて参加するSDGsイベントにドキドキソワソワ。簡単な弊社の会社紹介、イベントの趣旨説明などを真剣に聞いていました。

参加者同士のアイスブレイクでは、ともだちビンゴを実施。簡単な自己紹介の欄に加え、マイボトル、マイバッグの使用頻度、住んでいる地区のゴミの分別、社会問題ボランティアの経験、社会活動家のSNSをフォローしているかどうかなど、SDGsに関わる楽しい話題でみなさん盛り上がっていました。


パネルディスカッション①:

パネルディスカッション第1弾には、AIジャーナリングアプリ「muute」で有名なミッドナイトブレックファスト株式会社代表の喜多氏と、地域循環型のコミュニティ・エコシステムの構築を行う一般社団法人グッド・コモンズ理事の香坂氏をお招きしました。

ご登壇いただいた2社がどちらもコミュニティや個人の幸せ、幸福度の追求をテーマにご活動されているので、現代社会における地域社会のあり方、個人としての現状の幸せ度などから対話がスタート。

「ウェルビーイング社会の実現について」「経済的な指標以外に、豊かな人生を歩むためにはどうしたらよいのか」などについて議論が盛り上がりました。参加者には匿名でアンケートをその場でとり、「現状の自分の幸福度について」考えてもらいました。


SDGsインプット講座

午後一番のスタートはIUEOの石川が「SDGsとは何なのか・課題、問題点は何か」について講座を開きました。SDGsの前身であるMDGs (Millenium Development Goals)の反省点や、新たにつくられたSDGsの進捗状況、背景に隠された秘密、国際社会全体に普及する格差問題など、短い時間ではありましたが、みなさんに考えていただきました。IUEOのオリジナル英語教材である「Thinking Critically About SDGs」では、会場提供をしてくださった横河電機の未来共創イニシアチブの皆様のインタビューも掲載されています。

Keynote Talk: 横河電機株式会社 未来共創イニシアチブ 清武康平氏

SDGsについて背景情報を得たところで、横河電機の清武氏にご登壇いただき、未来共創イニシアチブとその活動、「未来を考える視点」についてご講演いただきました。未来共創イニシアチブとは、「外部環境変化が激しく先行きが不透明な時代に適応し、Yokogawa’s Purposeの体現、共創的なネットワーク構築、社会課題解決に関連する価値創出、次世代リーダー育成を担う社長直轄の組織横断バーチャルチーム」です。シナリオプランニングを活用し、作成した未来シナリオを用いて対話を通じた共創と探索を実践しています。

SDGs×ビジネスというイベントの趣旨を理解するためには、清武氏がご説明されている「経済・社会・地球環境」を包括的に考え、デジタルの時代や発展し続ける技術、持続可能性について多様な視点を持って取り組むべきだということを学びました。

Keynote Talk: 株式会社ピリカ 土屋明子氏

「科学技術の力でごみの自然界流出問題をはじめとするあらゆる環境問題を克服する」という目的のもと、ゴミ拾いSNSピリカをはじめ、ゴミ分布調査、マイクロプラスチック調査サービス、その他コンサルティングなど幅広く活動されている株式会社ピリカ(以下、ピリカ)。PR担当の土屋氏にご登壇いただき、会社設立の背景やゴミ問題の詳細、サステナビリティとビジネス実績の両立などについてお話しいただきました。

パネルディスカッション②:

パネルディスカッション第2弾は、ピリカ 土屋氏と横河電機 清武氏にご登壇いただき、IUEO 森がモデレータになり、「事業やプロジェクトにおける苦労」「持続可能な社会と利益の両立」「サステナビリティとテクノロジーの関係」などについて熱く語り合いました。学生の参加者は、普段なかなか聞くことのできないビジネスの裏の苦悩や、聞いたことのあるアプリ「ピリカ」の経営の背景に興味津々!「社会問題解決とビジネスを繋げるってすごい」「未来共創イニシアチブが紹介していた多角的な視点について知ることができてよかった」「どうやって収益を上げているのだろう」など、学生の鋭い視点も見ることができました。

キャリアQ&A

こちらのセクションでは、会場にいる社会人をゲストとして、学生の参加者が大人のキャリアパス・人生観について学びました。

各テーブルに来てくれた社会人ゲストに、「学生時代の興味関心は何だったのか」「今のキャリアを始めたきっかけは?」「現在の仕事・SDGsとの両立」「仕事とプライベートのバランス」「これからのキャリア・人生のゴール」など、様々な質問が飛び交いました。

社会人ゲストスピーカーのみなさんも、自身の学生時代の経験や、就活の経験、現在の職場・部署・プライベートな目標などを学生に共有し、とても活き活きされていました!

「大学進学においての悩み」「学部ってどう選べばいいの?」「留学するならいつ?」「就活っていつから何をすればいいの?」高校生、大学生ならではの不安や疑問もたくさん見受けられましたが、ゲストの社会人や参加者同士でアイデアを出し合い、お互いに応援し合ったり、励まし合ったり。みなさん笑顔が溢れていましたよ!
 
「普段意見を聞くことのできない地域や学校の人から、率直な話を聞けた。世代間の違いや地域間の違いなど、考え方のベースが異なることで多様性が生まれると考えた。」「自分から話しかけに行ける勇気や、年代の違いから見えてくる自身にとっての新たな価値観や視点を見つけることが出来た。」など、ポジティブな感想が多かったです。

対話型グループワーク

イベントの集大成ともいえる対話型グループワークでは、今までの講演やパネルディスカッションから学んだことをもとに、参加者が自分なりにより深く考えたいテーマを絞り出しました。「学校、課題・宿題の意義・教育・英語教育について」「幸せと感じる瞬間(ウェルビーイング)」「自分の好きなことは将来どう役立つのか?」「私たちが今できる行動(サステナ・社会問題)」「テクノロジーとの共存」「環境問題・社会活動を広げる方法」
「成功とは何か」といったようなテーマをもとに、複数のグループで熱く語り合いました!

それぞれのグループが模造紙や付箋を使い、浮かんでくるアイデアをブレインストーム。「サステナビリティのために自分が一消費者として今日からできることは何だろう」「ビジネスを世界規模で見た時、先進国と途上国の格差が気になった」

「成功とはなにか。成功という定義や概念は、国や地域、時代や世界情勢によって変わってくるのではないか。」


対話型グループワーク結果発表・共有

最後はそれぞれのグループが話し合ったことをみんなの前で発表!自分個人・グループとして出した答えを他者に伝える・説得する練習にもなったのではないでしょうか。他のグループから新たに学ぶこと、新しく気付く視点、再度浮かんでくる疑問や挑戦課題、参加者みなさんが主体的に参加されました。


最後にみなさんで記念撮影。
学生の方、社会人の方、ご協力いただいた皆様にとって、有意義な夏の思い出として、記憶にとどめて頂ければ幸いです!


暑い中ご参加いただき、積極的に対話にご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。また、会場のご提供をしてくださった横河電機 未来共創イニシアチブの皆様本当にありがとうございました。

司会 石川からのコメント

コロナ禍の中で約2年かけてSDGs教材開発やSDGsイベント運営を担当させていただきました。今回は例年と違い、初の社会人・企業の方のご参加を組み込んだため、複雑な企画運営の流れにご協力いただいた全ての方々に感謝しています。私自身、生涯をかけて教育事業やアカデミアの世界に携わっていきたいと願いながら、ビジネスや経営への知識も本当に重要だと感じていました。そのため、SDGsという世界規模の課題に対し、教育や経済、テクノロジーなど、多様な視点を学ぶことができるこのイベントを企画させていただき、本当に勉強になりました。さらに、参加者の学生の柔軟なアイデアや大人社会への鋭い疑問、批判的思考などにもとても刺激を受けました。今後もIUEOの発展と自分自身の成長のため、あらゆる世代・分野の方々とクリエイティブに交流していきたいと思います。 

国際エデュテイメント協会 代表 森からのコメント

今回は、非常に豪華な企業さまにご協力いただき素晴らしいイベントに終えることができました。ご登壇いただいた皆様、そして運営をご支援いただいた、本当にありがとうございました。参加された方々も熱心に取り組んでいただき、次回も参加したいとのコメントを多くいただくことができました。弊社は「今、これからを生きる力を。」をミッションに掲げ、誰もが豊かにこれからを生きるための学びをいつでも、どこでも享受できる場作りをしていきたいと思います。今回が私たちにとって社会人と学生とが接続される一つのきっかけになりました。今後も多くのセクターの方々と連携していきながらミッション実現のために奔走したいと思います。

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