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京都聖母中・高 GSコース長Windsor先生にSDGs Goal3「Good Health and Well-being」に関する英語授業実践を発表していただきました。

みなさんこんにちは。本イベントは2023年3月28日(火)13:00~14:30に以下のイベントとして開催されました。そのレポートを公開いたします。

SDGsをテーマにした英語授業実践発表:SDGsゴール3「Good Health and Well-Being」 | Peatix

今回は本イベントのイベントレポートとして、内容をお伝えします。

イベントレポートの前に、今回ご登壇いただきました京都聖母学院中学高等学校のAdam Windsor先生についてご紹介します。

京都聖母学院中学校・高等学校は、京都府京都市にある、2023年度に創立100周年を迎える私立女子高です。

Windsor Adam先生は英語科教員であり、Global Studiesコース長を務めています。
2022年度より当法人の開発教材「Thinking Criticaly about SDGs」を授業に活用していただいております。本イベントでは、京都聖母学院高校で毎年行っている「医療と技術」をテーマとする授業において、当教材を活用した英語授業の実践報告を行っていただきました。

当日のプログラムは以下のような形で進行していきました。

プログラム1:イントロダクション&Thinking Criticaly about SDG教材とは?

プログラム2:京都聖母学院中学高等学校 Adam Windsor先生による英語授業実践発表
STEP⓪:Thinking Criticaly about SDG教材を組み込んだ授業計画について
STEP①:「Thinking Criticaly about SDG」を活用し、SDGs Goal3「Good Health and Well-being」についての基本情報入手
STEP②:「Well-being」とは何か
STEP③:自分の考えをアウトプットする

プログラム3:ショートワーク&ディスカッション
総括

プログラム1:イントロダクション&Thinking Criticaly about SDG教材とは?

冒頭のイントロダクションでは、当法人の代表理事である森より、法人の概要紹介と「Thinking Critically about SDGs」教材についての共有がありました。

プログラム2:京都聖母学院中学高等学校 Adam Windsor先生による英語授業実践発表

続いて京都聖母中高のWindsor先生による発表に移ります。

今回はSDGs Goal3「Good Health and Well-being」をテーマとした授業実践を発表して頂きました。

Thinking Criticaly about SDGs Goal3 Lesson1

まずは京都聖母学院中高についてと、Windsor先生が指導されているGlobal Studies Course(以下、GSCと記載)についての紹介をなされました。
GSCでは、各学年2クラスに分かれてGoogleのツールを活用しながら英語授業を行っています。
CEFRをものさしとして各クラスが目標設定をして授業を行っていると仰られていました。
目標達成のため、週4回のコミュニケーションの授業は全て英語で行われているそうです。
その内、高校2年生のGSC上級コースのクラスにて「Thinking Criticaly about SDG」をご使用されました。
今回授業を実施されたクラスの生徒は基本的には英検2級を取得されており、クラスの内2名は帰国子女、1名は留学経験があるとのことでした。
カリキュラムについては、CEFRにおける目標設定のほか、英語でたくさんのことを勉強することなどを目標としており、従来より使用されていた教科書のトピックと結びつけるため、2022年度から「Thinking Criticaly about SDG」を導入したと言及されていました。

各クラスの到達目標

STEP⓪:Thinking Criticaly about SDG教材を組み込んだ授業計画について
前述の通り、使用されている教科書のトピックと関連した教材として今回「Thinking Criticaly about SDGs」のGoal3「Good Health and Well-being」についてご活用いただきました。
毎年「医療と技術」をテーマとした授業を行われており、医療関係の技術の紹介動画を用いて授業に取り組むのだと、ご紹介されていました。
今回「Thinking Criticaly about SDG」は、授業計画前12時間の内、2時間の導入となりました。
授業は、
1.単語や文法、リスニング
2.技術についての紹介動画を見せる
3.問題解決形式でのショートエッセイ作成
という手順で実施されました。


授業計画と教材1
「Thinking Criticaly about SDG」を組み込んだ授業計画

STEP①:「Thinking Criticaly about SDG」を活用し、SDGs Goal3「Good Health and Well-being」についての基本情報入手

まずは教材のGoal3内のレッスン1を読むことで、SDGs Goal3についての知識を獲得します。

授業時の工夫として、教材をプリントアウトして生徒がメモを取りやすくしたり、英語力に幅のある生徒のため、リスニング用にヘッドセットを準備し、自分のペースで学習できるようにしたのだとか。

レッスン1内の単語や各フレーズの意味を確認しながら読み進め、Comprehension questionsをグループで解きました。

授業計画と教材2

STEP②:「Well-being」とは何かについて
「Well-being」とは何か、日本語に訳すと「幸福」や「福祉」などと表現されますが、それと同じ概念を意味する言葉はありません。
「Well-being」について理解を深めるため、Windsor先生はレッスン1の文章の中からキーワードを探す取り組みをさせたり、全体で話し合うなどをして、生徒の理解を深めました。クラスの生徒はJamboardを利用して以下のような質問に答えながら考えました。

フレーズとキーワード探し

STEP③:自分の考えをアウトプットする

Critical questionsを最後に読んで、宿題としてGoogle docsにて提出してもらいました。
今回は時間が足りずResearch questionは利用出来なかったそうですが、来年度はぜひ使用したいとのことでした。


Critical questionsの実践

プログラム3:ショートワーク&ディスカッション

生徒の方々にも考えてもらった以下の質問について答えを考え、Jamboardにて共有しながら各グループで答えを出していきました。
各グループ3,4人程度で自由に考えを共有して話し合いを行い、どのグループも非常に盛り上がって取り組みました。
10分程度の話し合いの後、グループごとにまとまった考えを共有しました。
まとめとして、ウィンザー先生はJamboardを利用して生徒にあった授業の取り組み方や、生徒のアウトプットについて紹介してくださいました。

アイデアをアウトプットする設問

「Thinking Criticaly about SDGs」を導入することによって、主体的、対話的な学びだけでなく、以前よりも「深い学び」に繋げることができたと仰ってくださいました。

そして最後に質疑応答の時間となりました。

Q1. 単語や文法の学習はどのように進めているのか
Q2. 授業評価はどうしているのか
Q3. 授業評価の存在により授業が学びの場から逸れているが、外個億語学習の目的とは何か

など、授業の取り組みについて深く掘り下げる質問が続々と出ていました。
参加者の皆さまが高い関心を持って授業実践の発表について聞いてくださったことを実感しました。

詳しい回答についてはここでは書きませんが、ぜひご興味がありましたらウィンザー先生の授業を見学されてみてはいかがでしょうか。

総括

本イベントは非常に盛況で終了しました。
改めて京都聖母学院中学・高等学校のAdam Windsor先生にご登壇いただいたこと、感謝いたします。また、当法人の教材「Thinking Criticaly about SDGs」がどのように実際の授業に活用され、どのような影響をもたらすのかを実感することが出来ました。

引き続きイベントについては定期的に開催を予定したいと考えております。
その際はぜひご参加ください。また、ここまでのイベントレポートを拝読いただいた皆様で教材のサンプルを見てみたい、という方がいらっしゃいましたらお気兼ねなくご連絡いただければと思います。無料トライアルの実施が可能になっています。詳細を聞きたいなどでも構いません。

代表 森のnoteもご興味がありましたらご確認ください。


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