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夢の、その先。

そうだな
世の中には"絶対"はないかもな
・・・
でもダイジョブ
俺ん中にあるから

小山宙哉『宇宙兄弟』7巻より

 最近、小さい頃の夢が立て続けに叶っている。いつかしてみたかったことが、今頑張っていることに変わって、「確かに、自分の中には絶対があるな」と思うようになった。私にとって"絶対"は、考え続けることだった。

   ・ ・ ・

 上の文章をnoteに書いて、顔を上げる。通勤電車の車窓の外に見えた朝日を眺めながら、ある人のことを思い出した。昔、好きだった人のことだ。

 その人と一緒に帰ったことが一度だけある。その人は自分の夢を教えてくれた。私には考えきれないような、大きな夢だった。その大きさの引力に引かれるように、その人を好きになっていった。誰かにその夢を話せる、それだけでもうすごい人だと思い、尊敬するようになった。その帰り道の夕日は、目の前に広がっている今日の朝日みたいだったと思う。

 その人に少しでも近づきたいと思って、その人と対等に話せるくらい、自分の夢に向かって努力しようと決意した。同時に、いろんなことにチャレンジしておこうとも思った。したいことはすぐしていくようにしたけれど、つまずくことも多々あった。その代わり、私の中に後悔していることは今のところ一つだけしかない(その後悔のこともいつか書けるといいな)。

 してみたいと思ったことを、どうやって達成できるか考え続ける。頭の片隅に入れておいて、その情報がきたときにすぐ飛び付けるようにすること。好きなことだとわりとできるけど、ちょっと大変なことだと意外と忘れがちになってしまう。

 そういう小さな意識が夢を叶える一歩目なら、"絶対"と言えるようにするのは自分なんじゃないか。"絶対"は世間や、誰かの中にあるものじゃなくて、自分の中にあるからこそ"絶対"と言えるのかもしれない。

 絶対うまくいく、なんてことは世の中にはないのかもしれない。それでも、絶対にうまくいくとわかっている人にしか、うまくいかないのだ。世の中不幸せだらけだと思う人は不幸せなことだけ数えてしまって、幸せを見逃してしまう。自分の中にある"絶対"って、そういうことだと思う。

   ・ ・ ・

曲り角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。

モンゴメリ著・村岡花子訳『赤毛のアン』(新潮文庫)より

 きっとうまくいく、絶対うまくいく。だから飛び込んでみる。そうできるようになったのは、私じゃなくて、私に関わってくれた人のおかげだ。「やってみれば?」と声をかけてくれた誰かがいたから、私は最初の一歩を踏み込めたんだ。

 夢が叶った先は、想像もつかないことばかり起きる。そして、その次の夢を持って進んでいく。怖いし、不安で、辛いときもある。それでも前に進むのは、絶対うまくいくようになっていると知っているから。どんな状況になっても、私が歩いていけると、紛れもない私自身が知っているから、夢のその先に進んでいくんだ。

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