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小学生のころ、親戚の結婚式に出席したことがある。華やかな衣装、豪華な食事、式は予定通り進められ、この世界には幸せしかないんじゃないかと思えるような式だった。 椅子にじっと座っていられなかった私は、式場の中を探索した。いつもとは違う、白を基調とした建物とところどころに設置された花々。その中の一つに、厨房があった。他の場所とは違う銀色の部屋で、何人かが提供する料理を作っていた。そこで私は調理している方と何か話したような気もするし、ただちょっと見ていただけかもしれない。
※この記事にはネタバレを含みます。ぜひ本編をご覧になってからお読みください。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6話で特に印象的なのは、同じこと/違うことという対比ではないだろうか。上の湊斗(鈴鹿央士)のセリフを借りるなら、好きな人・嫌いな人は「他とは違う人」、どちらでもない知り合いは「他とは同じ人」に当たるだろう(余談1)。 奈々(夏帆)が想(目黒蓮)に伝えた言葉は、自分や周りの変化についていけず、戸惑う想を救う。悲しいときもあれば、嬉しいときだってあ
TVerで別作品を見ていて、たまたま見かけた「silent」。前に家族が「見ようかなぁ」と言っていたのを思い出して視聴した。空気感といい、言葉といい、間の取り方といい、なんだかほっと息をつくように「あっ、素敵だ」と思える作品だった。 私が見た第5話までの感想を、少しだけ書き留めておく。ネタバレはしないつもり。ただ、全体の空気感に触れるので、ぜひ一度見てから読んでもらえるとうれしい。 ・ ・ ・ 音楽や声、音で繋がりを築いた高校時代の紬(川口春奈)と想(目黒蓮
京浜東北線に乗っていると、御徒町駅を通った。降りる駅ではなかったけど、なんだか懐かしい響きだなぁと思う。 小さいとき、家族で東京に行って上野や御徒町のあたりに行った。そのときの記憶が、ゆっくりとよみがえる。 ・ ・ ・ 家族に連れられ、アメ横に来た。信じられないほど人がいて、店員さんのエネルギーも普通のスーパーとは違う感じ。賑わう通りを歩き、お菓子の卸売りをしているお店に来た。 「安いから好きなお菓子買いな」 そんなことを言われたと思う。いつもなら高いお菓子