見出し画像

タロット「塔」と音楽|ゆるやかに自分の殻をやぶって思考をアップグレードする方法

タロットカードはご存知でしょうか?
占いで最もよく使われるカードですが、そのなかで「悪い」とされるカードがあります。

「塔」というカードです。

画像はマルセイユ版タロットの「塔」

「塔」は、破壊と再生、殻をやぶるという意味があるのですが、「破壊」の意味にひっぱられてよく「物事が破綻する、滅亡する。最悪の事態がおきる」と意味ばかりとりあげられるケースが多いです。

しかし、このカードの本質的な意味は「自分の固い頭の殻をやぶる」というものです。図柄を見ると、実は塔は崩壊しておらず、めちゃくちゃになっていません。

塔の先端部分だけがパカッと開き、さまざまな色の奔流が出ているのか、入っているのか?しています。一時的に人間が逃げていますが、最低最悪の破壊というものではありません。

それなので、このカードが出たときは「いまは自分の頭の固い殻を破るチャンスだし、そのほうがいいですよ」という意味であると私は捉えています。

そうすると、タロット占いをしたときに出した質問自体が、そもそもこれからの進化する貴方にあっていないないのかもしれません。だって、殻をやぶった貴方は、もうその質問をする必要がないからです。

思考がアップグレードするたびに、周囲に振り回されず、不安や悩みが減り、自分の目標にむかって行動的で効率的になるからです。

ということで「塔」というのはそんなに敵視する必要のないカードなのですが、ただ、自分の思考の殻をやぶるというのは多少なりとも労力や精神的・肉体的な疲労がたまるものではあります。なので、ために溜め込んで一度にかったーーーーくなった殻を破るということは、心身に負担がかかります。

それならどうすれば良いか?というと、日頃から小さく殻をやぶってバージョンアップすればいいのです。

それに適したもっともお手軽な方法は「音楽を聴くこと」です。

音楽といっても、今はやりのポップやロックではありません。
おすすめなのは、クラッシックの名曲です。

こういった音楽には、興味がなくても聴くだけで思考を開放し、重く沈んだ感情を引き上げる効能があります。

クラッシックを聴くと眠くなる!という人もいると思いますが、眠くなっていいのです。逆に、眠くなるというのは新しい脳の回路を開発している証拠でもあるのです。

バッハ、ブラームス、ヘンデル、マーラー、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー・・・などなど、とりあえず誰でも知ってるという有名な音楽家の交響曲や、バイオリンやピアノ曲などをBGM代わりにきいてください。音量は小さくて構いません。眠くなるのなら、すぐ寝られる環境で聞けばいいでしょう。

現在でも残っている名曲というのは、数百年単位で生き残ったもの。無意識に「脳に良い」曲が高確率で存在しています。

別に、特に好きになる必要もないし、ファンになる必要もありません。ただ、これらの曲を聞いているだけで瞑想をしているような効能を得られるのなら、やらないのはもったいないと言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?