承認欲求を満たすためだけの接客サービス
今回は、長年この仕事をやってきて「これは良いサービスとは思わないな」と思っている事の一つについて書いてみます。
キーワードは「承認欲求」
承認欲求⇒「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という願望
レストランや披露宴などで、やたらと自己主張の強いサービスマンっていませんか?
「私、良いサービスやってるでしょ!」ってオーラがガンガン出てる人。
これは私の経験から言って、承認欲求の強い人が行うサービスの典型なのかなと思っています。
食事の場とは、一緒に食事を囲む人達がその空間を楽しむ場。
そんな空間に見ず知らずの人間が強烈な存在感を持って侵入してくるのは、その人達にとっては「不快」でしかありません。
私は「サービスマンは幽霊のようなもの」と考えています。存在感を出来るだけ殺して、お客様の空間を邪魔しない。気が付いたら、新しい料理が目の前に置かれてるくらいの存在感の無さが理想です。
もちろんその場を盛り上げるために「魅せるサービス」で存在感を出す必要性もあります。しかし、その場合でもあくまでおまけ程度の存在感で充分です。
サービスマンは「承認欲求」をお客様に求めてはいけません。
そのお客様が店を後にした時に店の雰囲気と一緒に「そういえばあのサービスマンは良かったな」と思いだしてもらえるくらいが丁度良いと思います。
こういった考えが、理想のサービス論の「邪魔をしないサービス」や「信頼感を得るサービス」の考え方に繋がっています。
これらについては、また新しい記事を作って、詳しく書いていきたいと思います。
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