子どもを受容すること

人は人間関係の中で成長する。人間関係の始まりは「受容」です。つまり受容することから、成長します。

人は言葉に大きな影響を受けます。『伝え方が9割』や『言語化力』などという本が売れていました。同じ内容でも、言い表し方次第で他者への影響力が変わるらしいです。自分が与える他者への影響は、必ず自分に返ってきますね。

それから、私は「子どものやることには全て意味がある」と考えています。その時の発達に必要なことへ本能的に取り組んでいますし、大人の役目は、安全にその姿を保障すること。決して子どもの邪魔をしてはいけないと気をつけています。

とは言え、机に登る、ティッシュをだす、スプーンで食器を叩いて音を鳴らす、食事をひっくり返す、ペンで体に描く、虫を食べようとするなどなど、我が子ならまだしも、保育園では止めなければならないこともあります。おいおい危ないじゃないか、何やってるんだと否定的になってしまいそうになることもあります。

そんな時にも、受容的な言葉を入り口として関わりたいものです。そんな時は、受容的な言葉を口にしてみます。人は言葉の影響を強く受けます。自分が1番耳にしているのは自分が使う言葉です。

「いいんだよ〜」「わかるよ〜」、子どもの姿を否定してしまいそうになった時、まず口にしてみます。まず一言、子どもの姿を受容できたことで自分に余裕ができます。

そしてこう続けます。「その気持ちはいいんだよ〜。だけど…」「わかるよ。面白いんだよね。その気持ちはわかる。でもね…」、気持ちは100%受容する、だけどその行為はやめて欲しいことを伝える。そして、その行為が果たされる機会を別で保障する。否定からはなにも生まれないんですね。

それでも、どうしても、なんでそんなことするんだ!って思う時もあります。そんな時にも、なんとかしぼりだして、「まぁいっか」と口に出してみます。まぁ良しとするかと、了解する。何を言っても子どもがやることです。「まぁいっか」と口にしてみたら、そのことがそんなに大したことじゃないことに気づけます。

そしたら思い出すことができます。人は受容からしか成長しないことを。

そして、子どもにムキになってしまった時には、自分のことも「まぁいっか」と受容してみます。自分を受容できたら、それも1つの成長だと思います。


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