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母は容疑者か、被害者か。

私は都内で働く男性保育士です。

先ほどテレビで、1つの居た堪れないニュースを目にしました。今までの記事とは異なる気持ちでnoteを書いています。

それは、20代の女性か、空港のトイレで出産し、赤ちゃんの遺体を埋めたとして逮捕されたニュースでした。彼女は就職活動の為に、上京してきたそうです。

子どもは絶対に彼女1人では授かりません。

絶対に彼女1人では無事に産めません。

絶対に彼女1人では育て切れません。

絶対に1人では不可能なことを、1人で抱え込まなければならなかった人の心境は想像もできません。

様々な事件にも言えることかもしれませんが、彼女1人が容疑者なのでしょうか。そもそも、彼女は容疑者ですか?

乳幼児遺棄事件は毎年見聞きします。乳幼児遺棄とその他の殺人との違いは何でしょうか?

私は、「殺意があるのが殺人事件」「生かし方が分からなかったのが乳幼児遺棄」だと考えます。

なぜ彼女は、絶対に「1人では」不可能なことに、たった1人で向き合わなくてはならなかったのだろう?なぜ誰も声をかけ、手を差し伸べられなかったのだろう?

身体的に明らかな変化を伴う出産、産婦人科にもきっと一度は行っていたのではないだろうか…。

彼女だけが容疑者として、名前と顔を全国に晒されていることが、当たり前のことでしょうか。彼女のこれからの人生はどうなるのでしょうか。

彼女が子どもの「生かし方」を知ることができれば、彼女も亡くなった子も、まったく違う人生を歩めたはずです。

一保育士である私には、どうすればよいか、根本的な解決策は分かりません。まったくの無力です。

ただ、私はこの報道の仕方は間違っていると思う。男性である私が言うのもおかしいかもしれないけど、女性にとっては人ごとではないことだと思う。そして、社会として妊産婦を守らなければならないと思う。

女性の皆さん、もし妊娠して、身内の誰にも話せなくて、どこに頼ればよいか、どうすればよいか分からなくなった時には、最寄りの「保育園」に来てください!!!

私たち保育士は必ず、あなたとお子様の味方になります。あなたとお子様が、生きる方法を一緒に考えます。絶対にあなたを1人にしません。

たとえ「あなたがお腹の中の子どもを愛せていなくても」です。だからどうか、1人で無理しないでください。

社会の皆さん、どうか、お母さんを責めないでください。少子化が大きな問題となっている日本です。皆さんで一緒に考えていきましょう。



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