保育学生にして欲しい3つのこと

私は都内で働く男性保育士です。

保育士を志している学生へ伝えたいことを3つにまとめてみます。

①休まず学校へ行こう

コロナウイルスの影響で、リモート授業が増えているようです。コロナ下や教科を効率的に学ぶという面では非常に良いことだと思います。そこで、あえて学校へ行こうなのかというと、保育士という仕事は、あなたがそこに居ることが重要だからです。

保育士の仕事はリモートではできません。乳幼児期の子どもたちにとっての学びも、リモートではできません。非認知能力と言われる様々な力は、人間関係の中で育まれていきます。抱っこやハグなど身体接触の重要性は養成課程でも学んでいますね。兄弟が減ったり、地域のコミュニティが希薄化した今、保育園は子ども集団を感じるためにあります。そこに保育士が居ることで、子どもたちは思い切り喧嘩することもできます。そうして人間関係を学んでいきます。

子どもたちの園生活は、そこに居る保育士にしか保障することができます。どんなに偉い人、知識が豊富な人、スキルがある人が世の中に存在していても、その園の子どもたちの生活を支えているのは、そこに居る保育士だけなのです。養成課程の学生生活はその練習です。自分のコンディションは、その時々で様々あると思います。それでも、休まずに学校へ行きましょう。現場に出たら、毎日子どもたちが待っています!


②たくさん遊ぼう

これがとても大事です!「いつか遊びがものをいう」私の座右の銘でもあります。子どもたちにとって遊びは学び、子ども時代に遊び尽くせた人は大人になっても何事にも遊び心を持って取り組めるようになります!それはとても幸せなことです!遊びとそうでないものの線引きは、その人の遊び心が決めるのです!私にとって人生は遊びです!

それから、その人が持つ遊びの幅が保育の幅になります。どんなことでも遊びに変換できれば、保育に取り入れることができます。学生の間に、色々なことを沢山経験して欲しいなと思います!

そして、できれば幹事をやったり、自分から友だちを誘ってみてください。何かを企画して、そのために準備をします。そこでは、日程の調整、場所の確保、備品の用意、事前の下調べ、参加者への連絡など様々なことが必要になります。面倒なこともあるかもしれませんが、それも含めて遊びです!そして、それは子どもたちの遊びを企画し運営する保育士の仕事そのものと言えます!

音楽、スポーツ、旅行、お散歩、お出かけ、買い物、遊園地、温泉、栽培、食事、ライブ、映画、美術館、カフェ、生き物なんでも良いです!たくさんの遊び、楽しみ方を知ってる人、好きなことを沢山持ってる人、何事にも好きなところを見つけられる人、そんな人が保育士だったら、子どもたちの生活と遊びは豊かになりますね。

③園見学にたくさん行ってみよう

就活が始まってから園見学をすればいいか、実習先でいいか、と考えている人も少なくないと思います。保育園は、園によって本当に千差万別です。あなたが1番共感できる保育実践をしているところで働くことがベストです!自分は何を大切に保育したいのか、きっと働いてからでないと本当の意味では見つからないかもしれません。それでも、1つ2つの園では見えなかった違いが、たくさんの園を知ることで見えてきます。自分の知らない保育実践に出会えるかもしれません。良くも悪くも実習園が全てではないことを知って欲しいです。仮に実習でうまくいかなかったからと言って、保育を諦めないで欲しいのです。あなたに合う園が必ずあります!

忙しい養成課程に追われる日々かもしれませんが、保育士は本当に最高な仕事です。子どもたちとの関わりは最幸なことです。より良い保育の仲間が増えていくことを楽しみにしています!

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