「Think Different」な子どもたち


1997年、アップル社の「Think Different」のCM。アインシュタイン、ジョン・レノン、テッド・ターナーのような世界を変えた人達の顔写真が次々に映し出されます。このCMを基にしたポスターも作られ、そこには創造的に新しいことを成し遂げた人達の顔写真と共に、彼らが直面した状況を的確に表現したフレーズが書かれていたそうです。

「クレージーと言われる人達がいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人達。四角い穴に丸い杭を打ち込むように事をまるで違う目で見る人達。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らのことばに心を打たれる人がいる。反対する人も称賛する人もけなす人もいる。しかし彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら彼らは世界を変えたからだ。彼らは人類を前進させた。」

まさに子どもの姿であると感じます。子どもたちはクレージーな程に生活や遊びに熱狂しています。一日一日、一瞬一瞬に全力で向かっている。あんなに笑って泣いて怒って、クレージーなパワーの持ち主です。

子どもたちは現状の社会に勇敢に立ち向かいます、その勇敢さは大人からすると時に厄介なものです。常識を破壊し、命懸けで興味関心を果たします。新しいものを創造し、最新のものに順応していきます。

四角い穴に丸い杭を打つどころではありません、ある物の他の使い方を考えるなんて朝飯前のようです。どんなものでも、誰でもが何にでもなれる、目に見えないまだこの世に存在しないものも生み出せる、爆発的な想像力(=創造力)を持っています。

子どもは(楽しくない、目的的でない)規則を嫌う。子どもたちにとって重要なのは楽しいかどうか、面白いかどうか、心が動くかどうか。興味関心が全ての始まりです。

私たち保育士は子どもたちの言葉に日々心を打たれています。社会には子どもが嫌いで、その言葉に反対する者も、子どもが好きで称賛する者もいます。

けれど、誰も子どもたちを無視できません。これから世界を変えていくのは子どもたちだから、人類の前進、人類の未来は子どもたちなしに語れないのだから。


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