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映画『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』感想(ネタバレなしでがんばる)待ち続けてよかった

どうも、かりえばしと申します。
タイトルでもお察しいただけると思いますが、リアタイで機動戦士ガンダムSEEDシリーズを追い続けていました。
当時は高校生だったので、推しカプ(アスカガスキー)で生きる気力と栄養をもらい続けていたのです。


複雑な人間関係から起こる数々のカップリングルート。
私の知る限り、これほど多くのカップリングが誕生し、妄想力を掻き立てられた作品は他にありません。

「劇場版もつくられるらしい」

そんな話を聞いてから、1年待っても2年待っても…10年以上待っても劇場版は公開されませんでした。
SEEDが終わった時、公式からの推しの供給がなくなる現実に打ちのめされました。
しかし、続編が…!
また推しと推しカプの供給をしてもらえる…!

なんと嬉しかったことか…

ところが。
続編ではまさかのアスランに女難の相w
ラストも、キレイだったけど、私が見たかったのは推しカプがイチャイチャラブラブしているだろうと疑問を抱くことなく信じられる未来だった…!
作中では明言されることなく、明るい未来なのか暗い未来なのかがはっきりしないまま終わってしまったことに、人生で感じたことのないモヤモヤが残りました。

そして劇場版の情報が流れてきたとき、どんなに心躍ったことか…!
それなのに、再び終わりの見えない焦らしを公式からされてしまうとは…もはやこれまでか…

絶望したとき、やっと未来が見えました。

「機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』2024年1月26日(金)劇場公開決定!

この知らせを知った時、私はお赤飯を炊きました。
最高です。生きててよかった…!
心からそう思いました。

そして、10年来の親友と、ついに戦場へ足を運びました。

アスカガ成分濃度について

私はアスカガスキーです。
ついに公式もアスランはむっつりスケベであることを証明してくださいました。
ぶっちゃけ、アスランとカガリは重要なポジションなのです。
重要なポジションというのは主役ではないということでして、
アスランとカガリの絡みは、もはやモブキャラレベルの扱いでしたが、重要なのは2人が共にいることを公式が証明してくれた点です。
アスランとカガリは、アニメで約束した通り、きちんと共に歩んでいます。
大切なことなので二度言いました。

アスカガが推しカプだった皆さんは、おそらくデスティニーで、天国から地上に叩き落とされたような気分だったことと心中お察ししたします。
ええ、私がそうでした。
一瞬で、地上どころかマントルあたりまで沈められた衝撃は、今思い出しても震えがよみがえってくるほどです。

でも安心してください。
最後に再び天上へと召されます。
アスカガスキーの皆さん、全体を通して絡みシーンは少なくても、ラストで

「ふへへwこれだよこれ、これが見たかったんだよwあひゃw」と

ドーパミンが大量分泌されることは間違いありません。

20年待ち続けた価値があります。私は欲張りません。
ささやかでよいのです。デスティニーでメンタルをかなり鍛えられたので、公式から砂糖一粒をもらうことができれば、脳内補完は完ぺきにこなしてみせます。
カガリの声優が変わってしまったことは少々残念ではありましたが、とてもあっている声優さんだったと思います。


全体の感想

今回の主役はキラです。原点回帰ともいえます
キララクの、明言されていなかった双方の想いも、しっかりと交わされていました。

ムウさんとマリューさん大人組はもう言わずもがな。よき…

あと、セクシーカットが多いですね。
いや、最高かよ…おっと、ヨダレが…

感想は、大満足です。半年くらいは幸せな気分で過ごせると思います。

欲を言うならば、アニメでじっくりやってほしかったです。
尺の都合で駆け足感は否めませんでしたが、公式から焦らされ続け、モヤモヤした気持ちを抱えたままだったので、今回の劇場版でモヤモヤ部分はほぼ解消されました。

SEEDとDESTINYを思い出しながら、考察っぽいことをしてみる

『キャラクターの対比について』

キラとアスランの対比
SEEDの第一話では、ヘタレMAXで泣き虫だったキラは、戦いを重ね、いつの間にか最強になっていました。
DESTINYでは、ラクスとともに神格化していました。

思い返してみると、アスランはむしろ逆で、かなり人間らしく、人として大きく成長していた感じもします。
SEEDのアスランは軍人らしい軍人で、頭もカチンコチンでした。カガリと出会ったことで感情を表に出すようになり、人間らしさを取り戻していました。

キラはアスランと反対の道をたどっています。
最初は平和主義者で、マドンナ的存在のフレイに憧れを抱いているどこにでもいる大人しくて目立たない少年でした。
しかし戦いに身を投じていくうちに人間らしさを失い、どんどん表情が暗く、乏しくなっています。
ラクスと出会って心のよりどころができても、神は感情を表に出さないのでしんどいままです。

キラとラクスの対比
ラクスは、キラより一足先に人間らしさを取り戻しているところも注目すべき点かもしれません。

なんと今回、ラクスが料理をしていました。
初回登場時からすでに神格化されていたラクスは、私の覚えている限りだと徹底して排除されているシーンがあったように思います。
それは人間が生きるために必要な生活シーンの描写です。

ラクスの食事シーン、料理や洗濯など生きていくために人間が誰でもやっている生活のワンシーンが、アニメではほとんど描かれていません。
そんな彼女が料理をしていたということは、「人間性」の象徴です。
神格化されていたラクスが、聖人ではなくどこにでもいる1人の人間だということを描かれた決定的な瞬間ともいえます。

キラは戦い続けることで神になってしまい、ラクスは生まれた時から神のように崇められている存在でした。アニメでは、ストーリーが進むにつれてキラとラクスの立場が入れ替わっていることがわかります。
劇場版は、キラが人間らしさを取り戻すための物語でもあったのかもしれません。

ここまで考えてみると、SEEDシリーズはキャラクター同士の対比が見事に描かれた作品であることがわかります。

ムウさんとマリューさん、ディアッカとミリアリア、イザークとディアッカ…思いつく限りでもこれだけ対比できるキャラクターたちがいます。
アスランとカガリの対比についても語りたくなってきました。
しかしこのままでは朝になってしまうので、次回に持ち越します。

徒然なるままに

切に観たいと願っていた作品の劇場版を、こうして観られたことには感謝の気持ちでいっぱいです。
長年待たされ続け、待ち続けていたファンは何度でも劇場に足を運ぶかもしれません。

待っていた期間の長さが一定以上の効果をあげていることは間違いないと思います。ここまで来たらずっと待ち続けてやると開き直っていた方も多いのではないでしょうか。本当に人気のある作品なら、ファンは待ち続けることができるということなのかもしれません。

学生時代に夢中になった作品が、資金力のある大人の年齢になって回帰していることも大きいですよね。
お金を持った大人が、懐かしさと当時の情熱を思い出してとる行動といえば…爆買いしかありません。

推しの供給、公式に勝るものはないです。
やはり本家がいちばんです。幸せすぎて、思いの丈をぶちまけました。

マリューさんの「ぶつけてでも落とす!(止めるだったかな?)」が最高でしたw
ああ、当時のキャラクターたちが、再び帰ってきてくれたんだなと。

特典…アスカガ小説『二人の逃避行』だけはどうしても欲しいので、増版決定の知らせを受けて小躍りしております。
数回足を運びたくなる現在の映画商法も…公式の手のひらの上で踊らされておるとわかっていても、やはり物欲には勝てませんw

欲しいものは欲しい。ですが増版されます。慌てて高額転売ヤーから購入しないように、気を付けます。


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