HSPの富士登山ガイド。
山登りが趣味ではない、突然富士山に登ろうと思った繊細さん、HSP気味の人のためのガイドブックになります。
富士登山は小学校5年間、大人になって4回の合計9回、登頂まで登った経験があります。
その間に、天候が悪くて途中で5合目でやめたり、なんだかんだはありますが。
富士山は酸素が薄いので、高山病だったり、足が痛くなったり、爪が剥がれたり、足首をぐキッとしたり、膝ががくがくしたり、転んだりします。
子供の時から数々の失敗を経験し、自分で意思決定ができるようになり、色々と試行錯誤しまして、今回、何のストレスもなく初めて登れたので、それをまとめます。
繊細さんこそ、万全な体制で臨んでいただきたいと思います。
①くつ
普通のいつも履いているスニーカーのほうが、靴ずれにもならずに快適です。
下山の時、滑りやすいのが難点です。それと砂が入ります。細かい石も。
登山靴なら普段から履きならしておかないと、もう歩けない、と、びっこを引きながら下山するのは最悪です。時間もかかるし、本人も大変。逃げ場はありません。
山小屋で休憩しても、いつかはまた下らないといけないし、泊ったところでよくはなりません。自力で何とかしないといけないので、靴は本当に重要です。
見た目はよくないのですが、下山の時は靴の上から靴下を履くこともおススメです。
爪が剥がれてどうにも痛かったら、かかとを踏んで、上からタオルを巻くなどの応急処置も案外効果があります。
②服装
モンベルのレインウェア。その中に、ユニクロのマイクロフリース上下。そしてTシャツ。
これは最強です。
雨が降っても、全く浸みる心配もなく、温かい。そして、二つとも軽い。本当に軽いです。
モンベルは上下で2万強なので、安くはありませんが、最強なので、一度体感すると安いと思えます。
富士山は天気が変わりやすく、実際に行ってみるまで分からないです。
晴れていてジリジリ暑かったり、晴れていても、風がごうごう吹いていたり、かと思ったら霧に包まれたり、雨が降ってきたり。
とにかく最小限の気力体力で登りたいので、余計な動作や考え事は一切排除したいですよね。
なので、選択肢は2つ。着るか脱ぐか。暑くなってきたら脱ぐ。寒くなってきたら着る。以上。
脱いでも軽いので、負担がないのです。
③食事
OS-1のジェルとOS-1のペットボトル。ウィダーインゼリー、パックのお粥もおススメです。
✖は、アメ、チョコ、水、お茶、アクエリアス、菓子パン、インスタントラーメン等。
今回は特に、OS-1のジェルの威力を感じました。
飲んでもトイレに行きたくならないことが重要です。そして、即効性があるのです。
アメやチョコなどは、一見よさそうに見えて、ものすごく体力を奪う気がします。精神的にもキツクなるようだと何度も試してみて思いました。
面白くないと思いますが、OS-1とウィダーインゼリーとお粥が、9回登頂した中で一番良かったです。
お粥は登頂してからお昼に食べるのがおススメです。体が重くなるので。
インスタントラーメンを食べてから登ると、車酔いや高山病になりやすくなるような気がしました。
④前日の車中泊
湯たんぽをもっていくことをお勧めします。またはホッカイロ。またはその両方。
富士のふもとは、19度とかなので、車の中も寒くなります。
車の中にマットレスを敷いて、その上にいつもの布団一式だと寝心地がいいです。
車中泊をどれだけ快適に、熟睡できるかで次の日のパフォーマンスが変わってきます。
⑤山小屋で寝る
山小屋での寝心地は、ハッキリ言って最悪です。トイレも臭くないし、食事もおいしい。きれいだし、個人の寝る場所は区切られていて、人はみんないい人です。ただ、空気がない。
空気がない中で、しかも他人と間仕切り一つ。疲れ切って疲れがピークになっている中、次の日は更に険しい道を上る。マジで一人が畳一畳分ないと思う、のタコ部屋です。
登りながら後ろの人が話していたのが、「いつもは外国人が大量にいるから、とても寝られないし、最悪だよ。」とのことです。
別に外国人を侮辱しているわけではなく、ただ、特に海外の山に登ろうという外国人は心も体も頑丈だと、見ていて思うわけです。
富士山なのに半袖半ズボンとかで、ガツガツ上っていくのを見ると、とっても勝てないと思うわけです。
そういう人たちの中で疲れ切った体がリセットできるのかと思うと、微妙です。
去年、マンボウが終わった次の週に登山したときは、安心のために人生2度目の山小屋に泊まりました。
全身にオイルをぬり、サンドイッチマンのコントを見て、ぐっすり眠れました。
ほぼ人がいない中で、とっても快適な時間を過ごしましたが、通常なら1部屋に20人以上が泊まるわけで、相当覚悟が必要だと思いました。
山小屋は6人1部屋で貸切ることもできるようです。
⑥ 4つの登山ルート
富士吉田口(山梨)と富士宮口(静岡)が有名です。というか、登るのに他2つはお勧めしません。
富士吉田口は、観光地。ダラダラ進みます。7合目まで、砂道を1時間半くらいかけて進み、全体的にペースがゆっくり。帰りは一気に下れるので楽しいです。
帰りが須走口と途中まで一緒で、上から一気に砂道を転がるようにして走り続け、飛んで帰るので、帰りが楽しいです。
調子に乗って走っていると、足をくじいたり、爪が剥がれたりします。あるあるネタです。
それと、バスの時間が早い。行きは時刻表より30分くらい早く動くこともありますが、帰りのバスの最終が17時なので注意が必要です。
それと、山小屋が沢山あるので、トイレもその分充実しています。トイレは1人200円で、5合目から頂上10合目まで、6号分の往復で、2400円。
登山道でトイレに行きたくなるのは、あるあるです。泣きたくなります。目の前に山小屋(トイレ)があっても、思うようにそこまでたどり着けないという焦り。
とりあえずトイレに行っておこうという余裕を持つには、余裕をもって小銭を用意しておいた方がいいです。
富士宮口は地味で、ガチの登山です。溶岩を両手両足でよじ登る場所もあります。そして、日帰り登頂下山ができます。
富士宮口のお土産屋さんは、ほぼゼロだと思った方がいいです。というか、駐車場を含めて、店はゼロです。トイレのみ。
山小屋(トイレ)も少ないです。
5合目のバスの降り口に物置小屋くらいの昔のキオスクのようなものがあるように見えました。
⑦駐車場までの道のり
富士の樹海の真ん中まで進んでいきます。うっそうとした、本物の原生林の中を、対向車も同じ方向に進む車もない中、進みます。雨が降って霧が出ると最悪です。
泣きたくなるほど怖いです。
富士宮口も富士吉田口も、東名のインターを降りて、2つくらいコンビニがあるかもしれませんが、現地での買い物はないと思っていた方がいいです。
なので、丑三つ時~夜明け前にこの運転をしてから富士山に登るという任務はとても負担があるので、車中泊をお勧めしています。
帰りは疲れと、早くうちに帰りたいという気持ちで、我慢です。本当に、霧には気を付けてください。1メートル先も見えなくなるので。
シカとかの動物もいるので、気を付けてください。
⑧その他
杖は確か1000円で、焼印は300円。すべての山小屋で焼印をすると、結構な金額ですが、楽しいです。
バスは1000円くらい、タクシーは5000円から6000円です。
補足
それと、鼻から息を吸うこと。口呼吸だ空気が胃に入りますが、鼻呼吸だと肺にそのまま入って全身に回るので。高山病予防です。
すぐに忘れてしまうので、鼻から吸ってる?と声を掛け合うといいです。
大体こんな感じです。参考になるといいのですが。
写真は富士山から、虹が二重になっていたので、撮りました。
見えますか?
赤いリュックの人も左と、その少し右側に同じように虹が出ています。
縁起がいいそうです。
今後、繊細さんのお茶会(女子限定)とか、考えています。
もしくはフェイスブック、井津十照柴、フェイスブックページ、(2) 日本ウェルビーイング研究会 | Facebookにご連絡ください。
「敏感な人々の腸」キンドルもよかったら。
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