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「不動産会社に就職するなら、どんな会社がいいですか?」に、こたえます。

おはようございます。

TwitterのDMをとおして、21歳の大学生が質問をくれました。きょうは、それについて答えようと思います。


質問:「企業のどこをみておけばいいですか?」


その大学生は、就職活動中で「不動産営業でかせぎたいのだが、どのような企業がいいのか?企業のどこをみるといいのか?」ということでした。

とてもフレッシュで、いきおいがあって、いいですね。

勇気をだしてDMしてくれたので、真剣にアドバイスします。(気合をこめたので、3,000文字オーバーです)


回答:「成長できそうか?」をみるといい。


いろいろありますが、一番のポイントはこれです。

「変化の激しい時代」だからこそ「成長できるのかどうか?」を軸に、企業選びをするのがいいでしょう。

「安定した大企業」でも「おかねが稼げる企業」でも、すぐに倒産するかもしれないし、退職するかもしれない。

ただ

「成長できる企業」で圧倒的なビジネススキルを身につけることができれば、どうでしょう?

たとえ環境が変化したとて、ほかの企業でも通用するビジネスマンとして、変化の激しい時代を生き抜くことができそうですよね。

あなたが一度、身につけた知識や経験は、なくなることも、盗まれることもありません。

「いろんな不動産企業で働くこと」を前提にライフプランを設計して、ビジネスマンとしてのスキルアップを最優先にするべきです。

わかりやすいので言い切った書き方をしていますが

長い目でみると「はじめの就職先」なんてのは、あまりこだわる必要がないので、わりと気軽に、ゲーム感覚で選んでもいいと思います。

とはいえ「成長できそうな企業って、どんな企業だ?」という疑問がのこりますね。

もうすこし、こまかくみていきましょう。


成長できる企業1:明確なビジョンがあるか?


明確なビジョンがない企業では、成長がむずかしいでしょう。

たとえば、方向性がまとまっていない企業では、上司からの指示が一貫しません。

上司A「契約のために、たくさん外にでて営業だ!」
上司B「会議にでろよ!外でなにやっているんだ!」

みたいに、、、会社の価値観が定まっていないと、上からの指示もバラバラなことがあります。

これでは、モチベーションが上がらないし、なんのために仕事をしているのか分かりませんよね。

現に『「上からの指示が一貫しない」は、体調不良になりやすい』という研究結果もでています。

わたしが勤めたベンチャー企業では、「上場を目指す!」という明確なビジョンがあったので、やるべきことがハッキリしていました。

とにかく結果にこだわり、プライベートの時間は削る。

徹底した成果主義で、年齢は関係がない人事評価。

よしあしは別にして、企業のビジョンが明確になっているか?は大切です。


成長できる企業2:個人に裁量権があるか?


「裁量権(さいりょうけん)」ときくと、むずかしく感じますが、いわゆる「自分で意思決定できる範囲のおおきさ」です。

「1年目は、お茶だしだけやっとけ!」という企業もあれば「1年目から、おおきな契約をまかせる!」という企業もあります。

もっというと、「1年目から、新事業部のリーダーとして子会社をまかせるから、自分で売上たててみぃ!」という企業だってあります。

いまの時代、多様性もみとめられているので、「働き方、働く時間」も自由な企業がふえていますね。

わたしは、裁量権がある企業につとめたので、社会人2年目には「大手企業の社長」と交渉したり「契約のための自由な働き方」を認めてもらえたので、飛躍的に成長できたと思っています。


成長できる企業3:信頼できる仲間は、いるか?


就活アドバイザーは、よく「やりたいことを探せ」とか「人生の選択だ」みたいなことをいいますが、じつは、もっと大切なことがあります。

その企業に、どんな人がいるか?です。

ここを見落とす人が、けっこういます。

職場の悩み事のほとんどは「人間関係」なので、ぎゃくに、どんなに厳しい職場でも「人間関係が良好」であれば、幸福度が増して、仕事をがんばれるのです。

500万人を対象にしたアメリカの研究結果によれば・・

  • 職場に3人以上の友人がいると、人生の満足度が96%あがり、自分の給料への満足度が2倍になる。

  • 職場に最高の友人がいると、仕事のモチベーションが7倍になり、作業スピードがあがる。

すごいですよね?

企業訪問や説明会では「自分と考えが似ている人」や「性格が合いそうな人」がいるか?を、チェックしてみるといいかもしれません。

なにより

「仕事ができる上司に出会えるか?」は、成長において、とても重要な要素です。

「すごい人に会えた」ってだけで、とてつもない財産になります。

極端ですが「いつもサボっている上司」と「とんでもないスピードで問題解決していく上司」のどちらの下につきたいですか?

どう考えても、後者のほうが学びになりますね。

「仕事ができる上司」にあえると、「あの人なら、どうするか?」と考えるようになるので、ビジネスマンとしてのベースが「仕事ができる人の考え方」になるんです。


こんな不動産企業は、やめておけ


とはいえ、企業選びの正解はひとつではありません。

人の数だけ正解があるので、フタをあければ「公務員として、安定した収入を築くこと」だったり「おかねを稼ぐために、ホストをやる」が正解なことだってあります。

わたしの経験は、あくまでひとつの参考程度にとらえてもらうのがよさそうです。

「こんな不動産企業はやめておけ」は、真に受けてください。

成功例は、人によってさまざまなパターンや要因があるから、アドバイス通りにしても成功しないことがおおいけど、「こうすると、実現しないよ」というアドバイスは、再現性が高いのです。

ということで

学生さんがいう『「不動産営業で稼ぎたい」が実現できない企業』をひとつ挙げます。

それは「契約数がすくない企業」です。

「うちの社内旅行は、ハワイです!」とか「社用車はレクサスを支給します!」とか「かわいい子がたくさんいます!」と、おおくの企業が必死に、自社のいいところをアピールしてきても

「契約数がすくない企業は、だめ」です。

考えれば、当然のことですよね?

契約がすくない企業では「経験を積めない」「給料が上がらない」「モチベーションが上がらない」のです。

不動産企業には「ひとつ、大きな契約ができれば、あとは無理して大きな取引をしない」という企業だってあるのです。

これでは、学生さんがめざす「不動産営業でかせぐ」という目的が達成できません。

ある種、「成長できない企業」と同義かもしれません。

そういった意味では、「企業規模拡大」とか「新卒を契約させる社風」があるような企業がおすすめですね。


おわりに


まとめますね。


質問:「不動産営業でかせいでいきたいです。就職活動では、企業のどこをみておけばいいでしょうか?」

回答:「成長できそうか?という視点が大切です。」


【成長できるか?の3要素】

  1. 企業に明確なビジョンがあるか?

  2. 個人に裁量権があるか?

  3. 信頼できる仲間はいるか?

※おすすめしない企業:契約数が少ない企業


学生さんには直接いいましたが、わたしのアカウントをみつけだした情報収集力と洞察力、DMをくれる勇気と行動力があるので、どんな企業についたとしても「あなたの選択を正解にする力」があるとおもいます。

どこでもやっていけるので、安心して、思いっきりチャレンジしてください。

応援しています。

もしかしたら

あなたの上司がわたしになるかもしれません。

もしかしたら

取引させていただくことがあるかもしれません。

そのときは、どうぞよろしくお願いします。

一緒にがんばりましょう。

では、また来週!



PS,,,

先日、新卒時代の仲間と飲んできました。

苦楽を共にすると、自然と固い絆でむすばれて、(わたしの場合は特に)長い付き合いになるものです。

それにしても、飲みすぎました。

泡盛はキマる。飲むのは控えよう。



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